就活で“学歴フィルター”感じたことがある…大卒者の4割

 就職活動の際に“学歴フィルター”を感じたことがある人は4割にのぼることが、日本労働組合総連合会(連合)が2023年4月に実施し、5月31日に発表した「就職差別に関する調査2023」より明らかになった。

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就職活動をしていて、いわゆる“学歴フィルター”を感じたことはあるか [単一回答形式]
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 就職活動の際に“学歴フィルター”を感じたことがある人は4割にのぼることが、日本労働組合総連合会(連合)が2023年4月に実施し、5月31日に発表した「就職差別に関する調査2023」より明らかになった。

 調査は2023年4月1日~4日、最近3年以内に就職のための採用試験(新卒採用試験、または中途採用試験)を受けた全国の15歳~29歳の男女を対象にインターネットにて実施。有効回答数1,000サンプル(性別:男性491人、女性498人、その他11人、最終学歴:中学校31人、高等学校214人、専門学校・短期大学161人、四年制大学・大学院588人、その他6人)。

 事業者が応募者を出身学校名によって振り分け、採用選考の対象とするかどうかを決めることは“学歴フィルター“と呼ばれ、たとえば特定の大学の学生しか説明会やセミナーに参加できないといったことがあてはまるという。

 今回、調査対象の全回答者に、就職活動の中で“学歴フィルター”を感じたことがあるか尋ねたところ、「ある」は40.4%、「ない」は59.6%という結果に。最終学歴別にみると、「ある」と回答した人の割合は「中学校」がもっとも高く45.2%、以降「四年制大学・大学院」で43.9%、「専門学校・短期大学」36.6%、「高等学校」33.6%と続き、就職活動中に“学校名でふるいにかけられているのでは”と実感した人は4割にのぼることが明らかになった。

 「就職差別に関する調査2023」ではそのほか、応募書類やエントリーシートの記入内容、採用試験面接での質問内容、就活中に感じた男女差別などについて調査を実施している。結果の詳細は、日本労働組合総連合会のWebサイトで確認することができる。

 

《木村 薫》

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