東京都教育委員会は2023年7月13日、2024年度（令和6年度）から都立高校4校において、既存の工業系学科をリニューアルすると発表した。科学技術高校は科学技術科の一部を改編して創造理数科とする。中野工科に食品サイエンス科、杉並工科にIT・環境科、北豊島工科に都市防災技術科を新設する。
社会からの期待に応える工業高校を実現しようと、2022年2月に策定した「Society5.0を支える工業高校の実現に向けた戦略プロジェクト Next Kogyo START Project」に基づく取組み。都立高校4校の既存の工業系学科を2024年4月にリニューアルする。
東京都立科学技術高校（江東区）では、既存の科学技術科の一部を改編し、創造理数科とする。理数系分野の幅広い素養と情報活用能力などを高いレベルであわせもち、新しい価値を生み出すことのできる人材の育成を目指す。
東京都立中野工科高校（中野区）は、既存のキャリア技術科を食品サイエンス科にリニューアルする。食品・環境などの学校の特色を一層強化し、技術の進化などに対応できる人材育成に力を入れる。
東京都立杉並工科高校（杉並区）は、既存の機械科、電子科、理工環境科をIT・環境科に改編。IT教育などを実践しながら進学も見据えて、環境にかかわる素養をもったIT人材の育成を目指す。
東京都立北豊島工科高校（板橋区）では、総合技術科を都市防災技術科に改編する。防災などの都市課題の解決を通じて課題解決能力を育み、社会で活躍できる人材を育成していく。
東京都教育委員会では、イノベーション人材の育成や特色の強化、発展的なIT学習、都市課題の解決に向けた学習などの視点から改編を推進し、高度IT社会において東京の成長を支える魅力ある都立高校の実現に向け、教育の充実に一層取り組んでいくとしている。
なお、各校の学級数や生徒数については、10月ごろに「令和6年度（2024年度）東京都立高等学校等の第一学年生徒の募集人員等の決定」をもって決定・公表予定。
