平日の家族旅行を推奨、小中学生「たびスタ」休暇…別府市

 大分県別府市は、平日の家族旅行を推奨し、「旅」と「学習」を組みあわせた「たびスタ」休暇をスタートする。対象は、別府市立小中学校の児童生徒。保護者らと市外に旅行する場合、年度内に3日まで取得可能。欠席とはせず、「出席停止等」と同じ扱いとする。

教育・受験 小学生
「たびスタ」休暇
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 大分県別府市は、平日の家族旅行を推奨し、「旅」と「学習(study)」を組みあわせた新しい学び方・休み方として「たびスタ」休暇をスタートする。対象は、別府市立小中学校の児童生徒。保護者らと市外に旅行する場合、年度内に3日まで取得可能。欠席とはせず、「出席停止等」と同じ扱いとする。

 旅育(たびいく)の推進と平日や閑散期の観光需要のシフトによる地域経済の活性化を目指す取組み。別府発の新しい学び方・休み方として、「旅」と「学習(study)」を組みあわせて「たびスタ」休暇と名付けた。

 別府市は、第3次産業の割合が85.4%と、全国の72.8%と比べて高く、特に主産業である宿泊業や飲食サービス業に携わる人が多い。祝休日に働いている人が多いため、休みの日に子供と一緒に過ごすことが難しい家庭が少なくないという。

 「たびスタ」休暇の対象は、別府市立小中学校の児童生徒。保護者等と市外に旅行する場合に取得できる。「保護者等」は原則保護者とするが、祖父母や成年年齢に達している親戚など、保護者が同意した大人も含める。「たびスタ」休暇を地域家庭との教育活動の一環ととらえ、校外活動として欠席にはせず、「出席停止等」と同じ扱いとする。

 取得日数は、年度内3日間まで。取得日の5日前までに学校へ「『たびスタ』休暇申請書」を届け出る。なお、入学式や卒業式、運動会、修学旅行、定期テストなどの期間中は、取得できない。「たびスタ」休暇を取ることで受けられない授業内容は、家庭で自習により補う。

《奥山直美》

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