小中高生8割「海外交流を希望」こども都庁モニター調査

 東京都は2023年11月1日、2023年度(令和5年度)第2回の「こども都庁モニター」のアンケート結果を取りまとめ公表した。学校が行う体験活動や海外交流、デジタル活動、子供の選挙啓発などについて調査している。

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「こども都庁モニター」令和5年度第2回アンケート結果
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 東京都は2023年11月1日、2023年度(令和5年度)第2回の「こども都庁モニター」のアンケート結果を取りまとめ公表した。学校が行う体験活動や海外交流、デジタル活動、子供の選挙啓発などについて調査している。

 「こども都庁モニター」は、都政への関心が高い小中高校生や未就学児の保護者から、意見やアイデアを継続的に集め、子供の意見を都政に取り入れていくことを目的に、2023年度より実施している取組み。第2回アンケートは、2023年7月31日~8月9日の期間に実施。有効回答数は1,134人(回答率94.5%)。

 学校が行う「体験活動」のうち、小学生にもっとも人気があったのは「遠足等」71.1%、ついで「運動会、体育祭等」63.4%、「生活科や社会科見学等の学校の外での学習」56.6%など。一方、中高生は、「移動教室、修学旅行等」73.0%、「運動会、体育祭等」63.4%、「文化祭等」58.4%が上位にあがった。体験活動をもっと増やしてほしいと思うかについては、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」をあわせると95.4%にのぼり、特にスポーツ・自然・芸術・伝統文化などの体験活動を増やしてほしいことがわかった。

 小学校高学年と中高生に、多様な海外の子供たちとの交流希望を尋ねた設問では、81.6%が「交流したい」と回答。その手段には、「学校の行事等で海外を訪問」59.6%、「日本に来た海外の子供たちとの対面での直接交流」52.3%、「オンラインを活用した海外の学校との交流」43.6%が上位にあがった。交流したい国・地域は、1位「アメリカ」29.2%、2位「韓国」11.4%、3位「中国」6.3%、4位「オーストラリア」 6.1%、5位「イギリス」 5.2%となった。

 全調査対象者に、体験したいデジタル活動を尋ねた設問では、「3Dプリンタを使ったものづくり」67.6%、「プログラミングを使ったゲームつくり」66.8%、「タブレットやパソコンを使った曲づくり」50.2%との回答が多くあがった。デジタル活動にあたり困ることを尋ねると、「必要な機械や道具を持っていない」64.1%、「やりたいことがあっても何から始めていいか分からない」63.3%、「教えてくれる人がいない」61.8%などの意見が聞かれた。

 小学生に「選挙」と聞いてどう思うかを尋ねた設問では、「自分にも関係のあることなので、もっと知りたいと思う」が36.6%で最多となったものの、「自分にも関係のあることだと思うが、興味を持てない」22.4%、「よく分からない」22.4%、「自分には関係ないと思う・大人になってから考えればよいと思う」18.7%と、興味関心の低さが目立つ結果となった。

 選挙を学びたいと思えるコンテンツとしては、「アニメのように選挙のことを楽しく学べる動画」71.3%、「実際の投票体験(投票用紙に書いたり、本物の投票箱を使った体験)」50.8%、「選挙に関する豆知識を学べるクイズ」45.5%などの回答が多くあがっている。

 このほか、2025年に東京・日本で開催される世界陸上・デフリンピックや多摩地域のまちづくりについても調査を実施している。アンケートの結果は、こども都庁モニターのWebサイトで閲覧できる。

《川端珠紀》

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