1位はYouTube発の…小学生の流行語ランキング2023

 ベネッセコーポレーションは、2023年の出来事や将来に関する小学生の意識調査を実施し、ランキングを公開した。小学生の憧れの人のトップは昨年に続き「友達」となった。流行語は「ひき肉です」「なぁぜなぁぜ?」など、ユーチューバーやTikTok発の言葉がランクインした。

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小学生の流行語ランキング2023
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 ベネッセコーポレーションは、2023年の出来事や将来に関する小学生の意識調査を実施し、ランキングを公開した。小学生の憧れの人のトップは前年に続き「友達」となった。流行語は「ひき肉です」「なぁぜなぁぜ?」など、ユーチューバーやTikTok発の言葉がランクインした。

 同調査は、2020年にスタートして、今年で4回目となる。2023年の調査では、「進研ゼミ小学講座」の小学3~6年生の会員を対象に2023年11月10日~26日に実施し、1万8,802人(女子1万2,859人/男子4,728人/性別無回答・その他1,215人)から回答を得た。

 憧れの人ランキングは1位「友達」、2位「お母さん」、3位「星野アイ(推しの子)」となった。「星野アイ」は、歌やダンスのうまさ、「可愛くてポジティブで明るくてアイドルの才能があるところ」「他の人のことも大切にしているところ」などが憧れの理由として多くあげられている。また、2020年の調査開始以来、初めてスポーツ選手として「大谷翔平選手」がトップ10に入った。憧れの理由として、メジャーリーグで日本人初のホームラン王となったことや二刀流での活躍への賛辞のほか「野球だけじゃなくて対応までもやさしいし、みんなのヒーローだから」「たくさんの人に勇気や感動を与えているから」といった、人柄に憧れる声が多く寄せられたという。

 流行語ランキングは1位「ひき肉です」、2位「それな」、3位「なぁぜなぁぜ?」となった。1位の「ひき肉です」は、現役中学生によるユーチューバーグループの「ちょんまげ小僧」のメンバーである「ひき肉」さんの挨拶。前年1位の 「それってあなたの感想ですよね?」をはじめ、TOP10のほかの言葉とも大差をつけた結果となった。ユーチューバーの言葉では「何を四天王?」(HIKAKIN)も6位にランクインしている。また、今年は初めてTikTok発の「なぁぜなぁぜ?」が3位にランクインした。 

 なりたい職業ランキングでは、調査を開始した2020年から4年連続で「YouTuber」が1位となった。2位「芸能人」、3位「漫画家・イラストレーターアニメーター」など、上位に芸能、漫画やアニメなどのエンタメ関連の仕事が入っている。

 将来のために勉強したいことの1位は「英語」となった。理由は「海外で活躍したい」「外国の人と話したい」という声が多く、スポーツ選手や学者、宇宙飛行士、キャビンアテンダント、医師といった具体的な職業での使用シーンを挙げる回答も目立った。今年はChatGPTなどの生成AIが話題になったが、小学生にもデジタル活用への関心は高く、「プログラミング」が英語に続いて2位となった。学びたい理由には「プログラマー・ゲームクリエイターになりたいから」という声が多く寄せられたという。

 小学生にとって、もっとも印象的だったのは「戦争」で、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの衝突に関するニュースであった。戦争に関する子供たちの課題意識は強く、「今、大人に一番言いたいこと」を聞いた質問では、「戦争をやめてほしい」という声が多く寄せられており、ゲームやスマホ、おこづかいなどに関する自身の希望に続いて、上位に入っている。また、「野球」関連で小学生の印象に残ったニュースが多く、大谷翔平選手の活躍、阪神の優勝、WBCでの日本代表の優勝の3つがランクインした。 

 2023年を表す一言ランキングは「楽しかった」をはじめ、上位10個のうち9つにポジティブな言葉が並び、小学生が充実した日々を送っていたことが伝わってくる。

◆小学生の憧れの人ランキング2023
1位 友達
2位 お母さん
3位 星野アイ(推しの子)
4位 学校の先生
5位 SnowMan
6位 大谷翔平
7位 すとぷり
8位 お父さん
9位 いれいす
10位 フリーレン(葬送のフリーレン)
10位 カラフルピーチ

《中川和佳》

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