実親・義親に子育て相談しない親は3割超…負担&価値観の差

 うるるが運営する「えんフォト」は、2023年12月18日「子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査」の結果を公表した。実親・義親に相談はしないものの「子供の近況を報告・共有する」親は7割を超えることがわかった。

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子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査
子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査 全 12 枚 拡大写真

 うるるが運営する「えんフォト」は、2023年12月18日「子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査」の結果を公表した。実親・義親に相談はしないものの「子供の近況を報告・共有する」親は7割を超えることがわかった。

 「えんフォト」は、これまで全国約4,500園以上で導入されている保育園・幼稚園向けのオンライン写真販売サービスで、累計約27万人(2023年3月末時点)の保護者が利用している。「子育てに関する情報収集と親世代との価値観の違いに関する調査」は、0歳~6歳の未就学児をもつ20代~40代の親を対象にインターネットで実施した。調査期間は2023年12月2日と3日。有効回答数は500名。

 実親や義親に、子育てについて相談するか質問したところ、親の3割強(34.2%)が「実親と義親の両方とも相談しない」と回答し、「両方に相談する」人を上回る結果となった。世代別で見ると40代にその傾向が高く出ていることがわかり、20代と30代は「実親には相談するが、義親には相談しない」と回答した割合がそれぞれ4割近い結果となった。

 「実親と義親の両方、もしくはどちらかに相談する」と回答した人に、その頻度を聞いたところ「月に1回程度している」割合が27.1%と最多となった。相談内容は、「子供の成長や健康について」が7割近い結果となり(69.6%)、ついで「子供の教育について」32.2%、「子供の食事(離乳食含む)について」23.4%となった。

 一方、子育てについて「実親と義親のどちらか、もしくは両方とも相談しない」と回答した人に、その理由について聞いたところ、「相手の負担になるから」30.1%が最多となった。ついで「価値観が合わないから」29.8%、「口出しや干渉をされるから」17.4%、「ジェネレーションキャップを感じるから」13.5%と続く。

 子育てについて「実親と義親のどちらか、もしくは両方とも相談しない」と回答した人の「子育てに関する情報収集の仕方」でもっとも多かったのは「インターネット」40.6%となった。ついで「SNS」38.8%、「友人」33.0%。世代別でみると、Z世代である20代は5割近く(46.3%)が「SNS」と回答した一方で、40代はSNSよりもインターネット検索で子育て関連の情報を収集する割合が5割(54.9%)を超え、ついで「友人」45.1%と、「ママ・パパ友」38.5%と「SNS」26.2%を上回る結果になった。「SNS」や「インターネット」「友人」などから収集している情報は、「子供の成長や健康について」の回答が53.6%と半数を超えた。

 実親、義親への相談の有無に関わらず、子供の近況を報告・共有するかについては、78.0%が「実親と義親の両方、もしくはどちらかに報告・共有する」と回答。その理由は「子供もの成長を共有したいから」61.0%が最多となった。頻度は「月に1回程度している」33.3%となった。報告・共有の方法の最多は「SNS」36.9%で、ついで「年末年始や長期休暇などに顔を見せに行く」31.5%、「写真共有サービス」(28.7%)となった。

 「子供の近況を報告・共有しない」と回答した方にその理由について聞いたところ、「面倒だから」22.5%、「義親との関係性がよくないから」21.1%、「迷惑だと思われそうだから」19.3%の順に多い結果となった。

《中川和佳》

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