じゅけラボ予備校は2024年1月9日、現在不登校の子供がいる家庭で、進学を希望または検討している保護者243人を対象に、「不登校生徒の受験対策に関するアンケート」を実施し、結果を公表した。不登校家庭の約5割が個別の学習計画が必要だと回答したことが明らかとなった。
じゅけラボ予備校は2023年11月28日~30日の期間、現在不登校の子供がいる家庭で、進学を希望または検討している保護者243人に、不登校生徒の家庭が受験に向けて求める情報の実態調査として「不登校生徒の受験対策に関するアンケート」を実施した。
その結果、受験のためにもっとも必要だと思う情報の第1位は「子供の状況にあわせた勉強計画の立て方」50.2%であることが明らかとなった。これについて、じゅけラボ予備校は個々の生徒のニーズに対応した指導への需要が高いことを示しているとしている。
ついで、2位は「学校選びに関する情報」28.4%、3位「受験勉強の方法」13.6%、5位「子供にあった塾や予備校の情報」3.7%、5位「奨学金や教育ローンなどの経済的支援」3.7%と続いた。塾や予備校の情報を求める保護者は、少数であることがうかがえる結果となった。
じゅけラボ予備校は、不登校生徒をもつ家庭において、自宅での個別化された学習アプローチが好まれる傾向があることを示唆していると推測。不登校という状況では、塾や予備校に通うことについても集団環境への抵抗感など、さまざまな課題がともなうことから、受験情報を塾や予備校に求める保護者が少ないことが裏づけられるとした。
また、今回の調査結果から、教育機関や外部の教育関連サービスは、不登校生徒の受験に向けて個別化された学習計画や受験勉強法のサポート、生徒の特徴や将来の目標に沿った学校選びに関する情報を積極的に提供する必要があることがわかったとしている。