データネットは2024年1月18日、大学入学共通テスト（以下、共通テスト）の全体概況を公開した。5教科予想平均点は、5教科8科目文系で536点、5教科7科目理系で559点と、文理ともに上昇。志望者数の対前年指数は、難関国立10大学全体で97、医学系統の国公立大で97で、新課程入試を控えた安全志向はみられないという。
2024年度共通テストの最終出願者数は、前年比2万667人減の49万1,914人。データネットは、出願者の77.6％にあたる38万1,642人の受験生の自己採点結果をもとに集計し、得点状況、志望動向を紹介。「全体概況」と「難関大概況」の2動画や資料にまとめて公開した。
5教科予想平均点は、5教科8科目文系で536点（前年比4点増）、5教科7科目理系で559点（前年比8点増）と、文系・理系ともに上昇。教科別では、「国語」「生物基礎」「生物専門」の平均点アップが目立っている。
志望動向では、近年コロナ禍で高まっていた薬学系統の人気に落ち着きがみられ、志望者数の対前年指数は国公立大92、私立大94。一方、国際関係学系統や観光学系統などで人気回復の傾向があり、新型コロナウイルス5類移行の影響がみられる。
難関国立10大学全体の志望者数の対前年指数は97、医学系統は国公立大で97、私立大で96。新課程入試前年の入試となるが、共通テストの志願者数減少などを踏まえると、共通テストの予想平均点がアップした影響もあり、安全志向の傾向はみられないとしている。
難関国立大学別にみた対前年指数の志望動向（前期）は、北海道大92、東北大107、東京大95、名古屋大98、京都大99、大阪大94、神戸大99、九州大95、東京工業大98、一橋大102となっている。
