学奨財団「奨学金の選考分析結果公開」第2期2/1募集開始

 大学生奨学財団は2024年2月1日に、第2期の奨学生(給付型)の応募受付を開始する。この募集開始にあわせて、応募可否を検討するための手掛かりとなる情報として、第1期の選考分析結果を公開した。

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学奨財団Webサイトの奨学金応募画面
学奨財団Webサイトの奨学金応募画面 全 3 枚 拡大写真

 大学生奨学財団は2024年2月1日に、第2期の奨学生(給付型)の応募受付を開始する。この募集開始にあわせて、応募可否を検討するための手掛かりとなる情報として、第1期の選考分析結果を公開した。

 大学の偏差値や1年生の成績が最上位層に入っていなくても、小論文で高得点を獲得することで、奨学生に合格できるケースが出ており、応募者にとってわかりやすい仕組みになっている。大学生奨学財団(以下 学奨財団)によると、こうした選考プロセスを透明化・公開する取り組みは、国内の奨学金財団として初めてだという。

 従来の奨学金財団は、選考基準が応募者にとって具体性に乏しく、応募者数や競争率が非公開である場合が多かった。これに対して、同財団はおもな選考分析結果を公開。応募者(内数として小論文選考対象者や面接選考対象者、採用者)の人数、性別、文系理系区分、応募時情報(1.大学の偏差値、2.大学1年生の成績平均点=GPA、3.大学1年生の取得単位数、の3項目)の合計得点、および面接選考の平均点に加えて、応募者(採用者を含む)の「応募時情報の合計得点」と「小論文の得点」の関係を散布図として公開した。さらに、初代選考委員長であるSansanデジタル戦略室長の柿崎充氏が、選考を振り返っての総評を具体的にコメントしている。

 これにより、第2期の応募検討者は、自身の1年生の成績を踏まえて、小論文でどの程度得点すれば採用される可能性があるかを推測できるという。

 学奨財団による奨学金は、返済不要、ほかの奨学金と併用可・使途自由、具体的な選考基準を公開、多様な企業人との交流が可能、学生(新2年生)が直接応募するのが特徴。2月1日より第2期の奨学生(給付型)の応募受付を開始する。募集人数は前年より2人増の12人。

《中川和佳》

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