東京都は2024年1月26日、能登半島地震への都の対応の一環として、被災地域から都立学校への生徒などの受入れについて公表した。被災地域の生徒などが都立学校への転学を希望する場合は、学力検査を課さず入学考査料や入学料も免除する。電話にて転学の相談も受け付ける。
東京都は、2024年1月1日に発生した能登半島地震で被災したことにともない、都内に転居することとなった被災地域の高等学校、特別支援学校幼稚部または高等部に通学する生徒などから、都立学校への転学希望があった場合の受入れについて方針を示した。
受入れ対象となる生徒は、能登半島地震による災害救助法適用地域に住居を有し、被災したことにともない、保護者とともに都内に転居することが確実な者（保護者のどちらか一方と転居する場合や都内にいる身元引受人と同居する場合を含む）。原則として、罹災証明書などの災害救助法適用地域に住所を有していることを証明できる書類および転居を証明する書類をもって応募資格の確認を行う。
転学先が都立高校の場合は、面接などの必要な検査を実施し、学力検査は課さずに受入れを決定する。都立特別支援学校幼稚部および高等部の場合は、転学相談を実施のうえ決定する。なお、都立特別支援学校小学部および中学部への転学を希望する場合は、転居先の区市町村教育委員会に相談すること。
転学に際し係る費用については、「東京都立学校の授業料等徴収条例」第5条などに基づき、入学考査料・入学料および授業料を免除する。受入れ校については、生徒・保護者などと相談のうえで東京都教育委員会が決定する。
また、都立産業技術高等専門学校においても、同様に被災した高等専門学校の学生の受入れを実施。対象や応募確認書類、面接などの実施は都立学校と同じく対応するが、転学の際の費用については、入学考査料・入学料は免除、授業料は減免とする。
転学に関する相談は、対象校ごとに電話にて受付。都立高校等は東京都教育庁都立学校教育部高等学校教育課入学選抜担当が、都立特別支援学校幼稚部および高等部は東京都特別支援教育推進室が担当。東京都立産業技術高等専門学校は高専品川キャンパス管理課教務学生係が受け付ける。詳細は東京都のWebサイトで確認できる。
