いざという時に心強い、お金の不安を軽減する「学費公共スマート払い」

 大学の学費が値上がり傾向にある。日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、2020年時点で大学(昼間部)の学生の49.6%が奨学金を受給していることが明らかになっている。クレジットカードで学費が支払える「学費公共スマート払い」について、インタビューを行った。

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いざという時に心強い、お金の不安を軽減する「学費公共スマート払い」
いざという時に心強い、お金の不安を軽減する「学費公共スマート払い」 全 7 枚 拡大写真

 大学は設備や教育内容の充実を図るため、また昨今の物価高騰を受けて、学費を値上げする傾向にある。日本学生支援機構(JASSO)が2020年に実施した調査では、大学(昼間部)の学生の49.6%が奨学金を受給していることが明らかになっている。こうした背景から、教育資金に関する金融サービスに注目する保護者も少なくないだろう。

 NTTスマートトレードが展開するサービス「学費公共スマート払い」は、クレジットカードで学費の振込みができる。同社の経営企画本部長の関口真己氏と同社の送金決済本部 マーケティング部 担当部長 藤本亜之氏に、サービスの概要や利用するメリットなどを聞いた。

「学費公共スマート払い」詳細はこちら

学費の不安を軽減する「学費公共スマート払い」とは

--「学費公共スマート払い」とはどのようなサービスでしょうか。

関口氏:学校の入学金・授業料などの学費や公共料金(電気代・ガス代・水道代のみ)をクレジットカードで支払い、支払先の銀行口座へ振込みができるサービスです。手数料は利用額の2.9%となります。

 学費に関しては、いわゆる学校教育法第一条に規定された小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等学校・特別支援学校・大学もしくは高等専門学校または同法第百二十四条に規定する専修学校(高等課程および専門課程)が対象です。ATMあるいはインターネットバンキングによる納付(銀行振込)を許可している学校であれば利用できます。

「学費公共スマート払い」 画像提供:NTTスマートトレード

 本サービスを通じて、学校が指定する銀行口座に「利用者(納付者)のお名前」でご指定の金額が振り込まれます。大学や専修学校の入学金や授業料のお支払いに利用されることが多いですね。

時間・ポイント・支払方法という3つのメリット

--どのような方を対象にしたサービスですか。また、利用者のメリットを教えてください。

関口氏:学校に入学される方と、その保護者に向けたサービスです。学費を納付する時期に、さまざまな事情により手持ち資金に余裕がない場合、クレジットカードのキャッシング枠ではなくショッピング枠を使って学費を支払うことができます。

 学費の支払いは完了しても、実際に利用者の口座からお金が引き落とされるのは後日ですので、時間的な猶予が生まれます。これが「学費公共スマート払い」の特徴のひとつです。たとえば、4月中旬までに学費を支払わなければいけないけれど、ほかの出費も重なり資金面で少し苦しい、6月になればボーナスが入ってくるといった場合に、このサービスでクレジットカードを使って学費を支払えば時間に余裕がもてるのです。

学費・入学金等お支払いサービスの特徴 画像提供:NTTスマートトレード

藤本氏:お買物のときにクレジットカードを利用するのと同様に、後日、利用者の銀行口座から利用額が引き落とされます。「学費公共スマート払い」は1回払いのみですが、ご利用のカード会社で「あとから」分割や「あとから」リボ払いを設定できる場合は、カード会社に手続きをしていただくことで一括払い以外の支払方法も選べます。「学費公共スマート払い」をご利用いただいた多くの方が、「あとから」分割や「あとから」リボ払いをお選びいただいているようです。

関口氏:ほかには、銀行へ振込みに行く時間と手間が省ける点もメリットです。このサービスは、インターネットに接続できれば振込みが可能で、いつでもどこでも便利にお使いいただけます。

藤本氏:ATMや銀行窓口で振込みをする場合、そこまで行くために時間がかかること、混雑状況によっては手続きにも時間がかかることもありますので、インターネットを使ってクレジットカードで学費を支払うことができるのは、時間と手間が省けます。

関口氏:さらにクレジットカードのポイントプログラムが適用される点も特徴です。「学費公共スマート払い」はショッピング枠の取り扱いになります。ショッピング枠はカード会社によるポイントプログラムの対象となる場合が多く、学費を支払うことでポイントが付与されるのです。たとえば、グループ会社であるNTTドコモが発行しているdカードでは、ご利用額100円(税込)につきdポイントが1ポイントたまります。dカードの場合は、ポイント還元率1.0%ですので「学費公共スマート払い」をご利用の場合、通常2.9%の手数料がかかりますが、1.0%はポイントとして戻ってくることになります。

藤本氏:dポイントの場合、ためたポイント数に応じてランクが上がります。3か月間で合計5,000ポイント以上をためるとランクが5つ星になり、ポイント還元率が一定期間2.5%になりますのでお得です。

dポイントクラブの会員ランクとは

 また、dカードでは2024年3月1日から5月31日までの期間、「2人に1人当たる! 学費・入学金を支払うならdカード! キャンペーン」を実施します。期間中、キャンペーンにエントリーのうえ、dカードで「学費公共スマート払い」を合計10万円以上(税込)ご利用いただくと、抽選で2人に1人に、所定のdポイントが進呈されます。キャンペーンの詳細はWebサイトをご覧いただき、ぜひご参加ください。

「2人に1人当たる! 学費・入学金を支払うならdカード! キャンペーン」 画像提供:NTTスマートトレード
キャンペーンの詳細はこちら

藤本氏:銀行振込で納付した場合の振込手数料と、本サービスの手数料を比較すると少し高くなってしまいますが、時間的な余裕が生まれることやポイントが付与されること、ご利用のカード会社によっては「あとから」分割払いや「あとから」リボ払いを選べるといった点はメリットです。それぞれのご家庭に適している支払方法を選んでいただければと思います。

簡単な手順で利用できる「学費公共スマート払い」

--誰でも簡単に利用できますか。利用方法を教えてください。

藤本氏:「学費公共スマート払い」のWebサイトには、パソコンやスマホ、タブレットからアクセスできます。注意事項をご確認のうえ、「学費・入学金の事前承諾」を読んでいただき、画面の案内に従って操作するだけで申込みは完了します。

 ただし、通常の銀行振込とは違い、基本的には申込み完了後2営業日後に振込先に着金するので、納付期限直前ですと間に合わない場合があるので注意していただきたいです。インターネットでのクレジットカード決済による不正利用防止のための3Dセキュア(本人認証サービス)の認証が必要となります。また、申込完了後の取消しはできません。

関口氏:普段からインターネットを使われている方なら問題なく操作できると思います。クレジットカードも「VISAカード」「MASTERカード」「JCBカード」に対応しています。また、3月からは「ダイナースクラブカード」もご利用いただける予定となっています。なお、1回の上限額は100万円です。入学金であれば100万円で多くの学校はカバーできると思います。また1日の上限額は300万円と決まっています。たとえば、入学金80万円と前期分の学費50万円を振り込む場合は、異なる費目のため入学金と前期学費として2回振込みができます。

「学費公共スマート」手数料・利用制限 画像提供:NTTスマートトレード

--利用しやすくするために工夫されている点を教えてください。

関口氏:「学費公共スマート払い」と学校が連携している場合、振込先の金融機関コード、店番号(支店コード)、振込先口座番号、振込先口座名義などの口座情報が自動入力されるようになっているので、入力間違いの心配がありません。

--現在どのくらいの学校が連携されているのでしょうか。

藤本氏:2024年1月時点で、のべ795校の学校と連携しています。内訳は大学が374校、専門学校が155校、高等学校が98校、その他が168校。送金件数はのべ約5,500件です。

 「学費公共スマート払い」は通常の銀行振込と同じなので、弊社のサービスを使っていることが学校側にはわかりません。そのため利用実績が多い学校には「このくらいの数の学生さんが利用されています」と状況をお伝えするために訪問し、連携についてご案内したり、学生や保護者への周知にご協力いただいたりしています。

経済的な理由で進学を断念する学生を救うツールに

--実際に学校へ訪問されているんですね。学校からはどのような感想が寄せられていますか。

関口氏:「合格後、経済的な理由で進学を断念せざるを得ない学生を救えるので、とてもありがたい」というお声を複数の学校からいただきました。本当にこのサービスを提供してきて良かったと思います。

藤本氏:教育ローンの審査に通らなかった学生や、教育ローンの申込みに間に合わなかった学生が相談に来たときに、「学費公共スマート払い」を紹介していると伺いました。学校によっては延納手続きを受け付けていますが、時間的に資金の工面が間に合わないというケースでは、「学費公共スマート払い」も解決策のひとつとなるので、次年度もチラシやWebサイトに掲載しますというお話もいただくこともあります。

困ったときには選択肢のひとつとして検討してほしい

--「学費公共スマート払い」を検討されている方へのメッセージをお願いいたします。

関口氏:クレジットカードを使って、入学金や授業料をお支払いいただけるサービスなので、急な出費などで手持ち資金に余裕がない保護者の方には選択肢のひとつとして検討いただきたいと思います。

 私たちもNTTグループ会社の一員として、今後も安心・安全な決済・送金サービスやソリューションの提供によって課題解決に貢献していきたいと思います。

藤本氏:保護者が学費をためられていても、実際にお子さんの行きたい学校や学部の学費が想定以上に高かったということはあります。またアルバイトをしながら自分の学費を頑張って払おうとする学生さんも多くいると思います。お金の問題で進学を迷われている場合は、すぐにあきらめずに、ぜひ自分に合った方法をうまく活用していただきたいです。そして、楽しい学生生活を送ってほしいと思います。

--ありがとうございました。

 さまざまな事情によりまとまった資金が準備できない場合、「学費公共スマート払い」は心強い存在だ。教育資金のため方・支払い方も多様化している今、保護者には、こうしたサービスがあることを頭の片隅に置いておいてほしい。

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《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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