東京都、子供の転落事故予防デジタルブック&提言書を公開

 東京都は2024年3月1日、子供の転落事故予防に関する提言書を取りまとめ、子供目線や専門家の視点を加えたデジタルブックを成長・発達段階ごとに作成し公開した。提言書とデジタルブックは、Webサイト「東京都こどもセーフティプロジェクト」で閲覧できる。

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デジタルブック「カエル先生シリーズ」
デジタルブック「カエル先生シリーズ」 全 3 枚 拡大写真

 東京都は2024年3月1日、子供の転落事故予防に関する提言書を取りまとめ、子供目線や専門家の視点を加えたデジタルブックを成長・発達段階ごとに作成し公開した。提言書とデジタルブックは、Webサイト「東京都こどもセーフティプロジェクト」で閲覧できる。

 子供の転落事故予防に関する提言書「科学で探る こどもの事故予防策‐転落‐2024」は、近年繰り返し発生している子供の転落事故をテーマに、事故事例データの分析や子供の行動特性の解析などを通じて、エビデンスに基づいた事故予防策を取りまとめたもの。

 0~3歳までの乳幼児を対象に、転落の原因となる「よじ登り」「寝返り」の行動を分析し、よじ登る際の高さや引っ張る力、寝返りの速さや距離について、新たなエビデンスを収集。乳幼児をもつ保護者などからヒアリングした事故事例をもとに、実践的な予防策をエビデンスとともに紹介している。

 一方、子供の事故予防デジタルブック「カエル先生シリーズ」は、東京都各局における子供の事故予防の広報を取りまとめ、子供目線や専門家の視点を加えて制作。子供の成長・発達段階にあわせ、乳幼児、小学校低学年、小学校高学年、中高生向けに4冊を作成。「変えられるところを変える」という考え方をベースに具体的な事故事例や予防策を紹介している。

 デジタルブック内には、カエルをモチーフにしたキャラクターや、子育て中の親世代に親しみやすいナビゲーターが登場し、事故予防の考え方などをわかりやすく解説しているほか、読者が楽しく読めるよう、クイズや4コマ漫画などを掲載。また、東京都各局の事故予防の取組みや事業を紹介し、そのWebサイトへのリンクを掲載している。

 提言書とデジタルブックは、いずれもWebサイト「東京都こどもセーフティプロジェクト」で閲覧できる。

《川端珠紀》

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