東大、世界に開かれた大学へ…4月ロゴマーク変更

 東京大学が2024年度からロゴマークを変更する。世界に開かれた大学であるために、英字のロゴ「UTokyo」をメインに、6つの推奨フォントと8つの推奨ブランドカラーを設定。よりモダンでフレンドリーなロゴに進化させる。

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よりModernでFriendlyなロゴに
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 東京大学が2024年度からロゴマークを変更する。世界に開かれた大学であるために、英字のロゴ「UTokyo」をメインに、6つの推奨フォントと8つの推奨ブランドカラーを設定。よりモダンでフレンドリーなロゴに進化させる。

 2024年度から東京大学のロゴマークがどのように変わるのか、なんのために変えるのか、なにを目指しているのか。学内に検討チームを立ち上げ、大学の活動指針のもとで議論を重ねてきた岩村水樹理事が、今回のリニューアルにかけた思いを語っている。

 2021年に理事に就任した岩村理事は、当初から東大にはブランドの価値を可視化して伝えるデザイン要素「ビジュアルアイデンティティ(VI)」の確立が必要だと感じていたという。そこでVIの軸となるロゴマークの検討では、世界の多くの大学の事例を集めて分析。東大のブランド価値を可視化するため、伝統より未来を志向する、よりモダンでフレンドリーなロゴと位置付けた。

 「世界の誰もが来たくなる大学」になるには、国外に伝わることが大切であることから、メインのロゴを「UTokyo」と英字に変更。文字部分は、黒色だと厳格で権威的な印象につながると考え、明るくオープンな姿勢を示すためにスクールカラーの淡青色に変更し、黄色と淡青色の組み合わせを強調した。

 また場面に応じて使ってもらえるよう漢字・英字併用のロゴも用意し、構成員向けのVIガイドラインも制定。ガイドラインでは、コミュニケーションの場面に応じて3つの方向性をもつ8つのブランドカラーを推奨。加えてセリフ体とサンセリフ体を推奨フォントとして6つのフォントを定義した。部局・部署のロゴや名前と組み合わせて使うこともできるという。

 岩村理事は、理事就任時に「Unlock the Potential!」というメッセージを出したが「今回のロゴがそのためのスプリングボードになることを期待している」とコメント。ロゴは、東大が世界の誰もが来てくれる場であるためのシンボルであり、構成員(教職員・学生)らに積極的に使ってほしいと呼び掛けている。

《川端珠紀》

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