高校生対象、AFS「2025年留学生」募集…給付型奨学金も

 AFS日本協会は2024年4月8日、2025年に留学する第72期「年間派遣プログラム」の応募受付を開始した。異文化での生活体験を通じて、多様な人々と共に生きる力を育む、高校生向けの体験型学習プログラムで、38か国・地域へ、約330名の高校生を派遣する。A日程の応募受付は2024年5月27日正午まで。

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第72期「年間派遣プログラム」
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 AFS日本協会は2024年4月8日、2025年に留学する第72期「年間派遣プログラム」の応募受付を開始した。異文化での生活体験を通じて、多様な人々と共に生きる力を育む、高校生向けの体験型学習プログラムで、38か国・地域へ、約330名の高校生を派遣する。A日程の応募受付は2024年5月27日正午まで。

 AFSのプログラムは、生涯にわたって影響を及ぼすように入念にデザインされた異文化学習カリキュラムで、留学前に2回のオリエンテーションに参加し、オンライン・プログラムを受講する。留学中は無償ボランティアのホストファミリーに迎えられ、家族の一員として暮らしながら、現地の高校に通学する。その間、現地のボランティアが相談役となり、よりよい体験を積めるよう日常的なサポートとともに、定期的なフィードバックを行う。帰国後も、自分自身についての理解を深め、コミュニケーションの特徴、異文化・多文化共生について考える機会を設ける。

 プログラムの土台となる教育目標には、21世紀を生き抜き、より公正で平和へと社会を変えるための重要な能力(自己理解、批判的思考、エンパシー、異文化の有効性など)が含まれている。帰国生の多くが、プログラム参加を通じてこれらの能力を伸ばすことができた、または大きく伸ばすことができたと回答している。

 70年以上にわたり、安全かつ満足度の高い異文化交流プログラムを提供しており、過去に日本から「年間派遣プログラム」に参加した高校生の数は、累計約1万6,500人にのぼるという。留学先となるすべてのAFSパートナー組織が守るべきガイドラインを定め、参加生の安全を最優先としたプログラム運営ができるよう努めている。また、国内外のさまざまな世代のボランティアが、それぞれの知識と経験を生かしながら、参加生がよりよい異文化体験ができるよう寄り添い、サポートする。

 個人や企業・団体など多くの人からの支援により、2025年の年間派遣プログラムでは、100名以上の給付型奨学金を予定している。このうち、70名分以上がプログラム参加費(125万円~198万円)を全額支援する奨学金となる。AFSが受付窓口となっている奨学金については「年間派遣プログラム」の選考試験への応募と同時に申請でき、奨学金を受給できるかどうかは、選考の約2週間後に通知する。

 2025年「年間派遣プログラム」の詳細、応募方法については、AFS日本協会のWebサイトで確認できる。A日程の応募受付は2024年5月27日正午まで。

《中川和佳》

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