【高校受験2025】島根県公立高、自己推薦選抜を導入

 島根県教育委員会と松江市教育委員会は、2025年度(令和7年度)島根県公立高等学校入学者選抜制度の改善方針を発表した。推薦入学者選抜を廃止し、自己推薦による総合入学者選抜を導入する。2025年1月中旬から総合入学者選抜の出願を受け付け、1月下旬に選抜を実施予定。

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公立高校の入学者選抜制度の変更点
公立高校の入学者選抜制度の変更点 全 4 枚 拡大写真

 島根県教育委員会と松江市教育委員会は、2025年度(令和7年度)島根県公立高等学校入学者選抜制度の改善方針を発表した。推薦入学者選抜を廃止し、自己推薦による総合入学者選抜を導入する。2025年1月中旬から総合入学者選抜の出願を受け付け、1月下旬に選抜を実施予定。

 島根県公立高等学校入学者選抜制度の改善方針は、「県立高校魅力化ビジョン」で島根県教育委員会が示した内容などに基づくもの。目的には「中学生が多様な選択肢の中から主体的に高校を選ぶことができるようにする」「生徒ひとりひとりの資質・能力を多面的・総合的に評価する」「各高校の教育の魅力化・特色化を推進する」の3つをあげている。

 「推薦入学者選抜」は廃止し、中学校長の推薦を必要としない自己推薦による「総合入学者選抜(総合選抜)」を新設する。出願資格は、グランドデザインの「求める生徒像」に基づき各高校が定める要件を満たす者とする。総合選抜は、定時制・通信制課程を除き、すべての全日制学科で実施し、募集人員は入学定員の10~40%程度で各校が設定。総合選抜を受検して不合格だった場合、一般選抜で再度同じ高校・学科を受験することができる。

 また、総合選抜では、松江北、松江南、松江東、出雲の4校の普通科における地域外入学制限を撤廃する。一般選抜と第2次募集では、従来どおり地域外制限を設ける。

 「スポーツ推進指定校推薦入学者選抜」では、中学校長の推薦を廃止。中学校長や指導者などによる活動実績の証明を求める。

 「総合入学者選抜」「中高一貫教育校(連携型)に係る入学者選抜」「スポーツ推進指定校推薦入学者選抜」の3つの選抜の総称となる「特色入学者選抜」では、出願資格の要件に各高校が定める出願基準を設定。志望理由書の提出を求め、選抜検査では面接または口頭試問、作文または小論文、プレゼンテーション、学力検査、実技、理科実験、英語スピーチなどから2つ以上を実施する。

 新制度は、2025年度入学者選抜から導入。特色入学者選抜は2025年1月中旬に出願を受け付け、1月下旬に選抜、1月下旬に内定通知予定。一般選抜は2月上旬に出願、2月下旬に出願変更を受け付け、3月上旬に選抜、3月中旬に追検査を実施。3月中旬に合格者を発表する。

 島根県教育委員会は、2025年度島根県公立高等学校入学者選抜について説明リーフレットや説明動画を公開している。

《奥山直美》

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