【中学受験】半数の家庭、志望校の選択は「子供主体」

 栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは2024年4月16日、「受験生アンケート」の結果を公表した。志望校や併願校などの選択は約半数の家庭が「子供主体」で決めており、志望校選びで重視するのは、受験生・保護者とも「学校の教育方針・校風」が約8割を占めることがわかった。

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【受験生・保護者】志望校・受験校を選ぶうえで、学習面について重視した点は?
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 栄光が運営する進学塾・栄光ゼミナールは2024年4月16日、「受験生アンケート」の結果を公表した。志望校や併願校などの選択は約半数の家庭が「子供主体」で決めており、志望校選びで重視するのは、受験生・保護者とも「学校の教育方針・校風」が約8割を占めることがわかった。

 「受験生アンケート」は、栄光の教室に在籍していて、私立・国立中学校の2024年度入試を受験した受験生とその保護者を対象に、2024年1月10日から2月23日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は受験者260人、保護者300人。

 受験生の保護者に、最初に中学受験をしようと考えた人を聞いたところ、48.7%の保護者が「母」と回答した。ついで、「子供本人」が27.3%、「父」が20.7%だった。志望校や併願校など受験についての選択はおもに誰が決めたかを聞いたところ、48.0%の保護者が「子供本人」と回答した。

 志望校を決めた時期を受験生に聞いたところ、「小6の夏休みに入る前」が最多で33.5%、「小6の夏休み以降」が31.9%と続いた。受験生になってから志望校を決定する受験生が約65%となっており、最終的な志望校は受験生になってから決めている家庭が多いことがわかった。学校や受験情報の収集方法は、「学校のイベント」82.3%、「学校ホームページ」70.3%が突出して多かった。

 志望校・受験校を選ぶうえで、学習面について重視したポイントは受験生・保護者ともに「学校の教育方針・校風」がもっとも多く、受験生の77.3%、保護者の84.3%にのぼった。受験生と保護者の回答を比較すると、受験生は「学習に集中できる環境(施設・設備)」をより重視している一方、保護者は「大学進学への実績」「指導内容やカリキュラム」をより重視していることが明らかとなった。

 学習面以外で受験生がもっとも重視したポイントは「在校生の雰囲気」で46.2%、保護者も54.7%と2番目に重視しているポイントだった。保護者がもっとも重視したポイントは「通学が便利」で57.0%だった。受験生は「制服」「文化祭などの学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実」など、6年間の学校生活や行事も重視しており、保護者は「個性を伸ばす指導」「在校生の雰囲気」「通学が便利」といった項目を、受験生よりも重視していることがわかった。

 受験を通じて勉強が楽しいと感じるようになったかを聞いたところ、「そう思う」が35.4%、「ややそう思う」が41.2%となり、4分の3以上の受験生が「勉強を楽しいと感じる」ようになったことがわかった。

 受験とはどのようなものだったかを聞いたところ、回答がもっとも多かったのは、受験生は「学力の向上に役立った」55.4%で、保護者は「精神的成長に役立った」74.7%となった。「受験勉強は苦しかった」「自由な時間が減って苦しかった」などの意見もみられるものの、受験生・保護者とも、中学受験を肯定的にとらえていることが明らかとなった。

 受験生に、受験を乗り越えるうえで精神的な支えとなった人を聞いたところ、最多は「母」76.5%で、ついで「塾の先生」65.0%となった。また、「塾の友達」も半数以上の受験生が支えになったと回答している。

 習い事やクラブを続けた時期を聞いたところ、24.3%が「辞めずに続けた」と回答した。また、習い事やクラブを辞めた家庭でも、小5・小6まで続けた受験生も多く、中学受験の勉強が本格化する小4以降も、中学受験の勉強と習い事・クラブを両立している受験生が多いことが明らかになった。

《中川和佳》

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