【高校受験2024】島根県、入学者選抜の結果と分析

 島根県教育委員会は、2024年度(令和6年度)島根県公立高校入学者選抜の結果と分析を公表した。一般選抜の得点状況では、5教科総合の平均点は135.1点で前年度より4.1点低かった。各教科を担当する教員の学力検査に対する意識調査結果についても公表している。

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 島根県教育委員会は、2024年度(令和6年度)島根県公立高校入学者選抜の結果と分析を公表した。一般選抜の得点状況では、5教科総合の平均点は135.1点で前年度より4.1点低かった。各教科を担当する教員の学力検査に対する意識調査結果についても公表している。

 2024年度島根県公立高等学校入学者選抜は、39校(全日制課程36校・分校含む)71学科で、入学者定員5,043人、定時制課程3校8学科(部)入学者定員360人で行われた。選抜は、推薦選抜、スポーツ特別選抜、中高一貫教育校(連携型)の特別選抜、一般選抜を実施した。

 一般選抜では、募集定員4,529人(全日制4,169人、定時制360人)に対し、3,663人(全日制3,481人、定時制182人)が出願した。学力検査は、3月5日に県内37会場において、国語、数学、社会、英語、理科の順に各教科50分、1教科50点満点の合計250点で行った。2024年度の一般選抜の受検者数は3,459人、欠席者数は出願者の5.6%にあたる204人だった。欠席の理由は、高専等合格のため受検を辞退した者が大半を占めている。なお、欠席者のうち病気などによる追検査の対象者に対しては追検査を実施した。

 学力検査では、「学校・学科の特色に応じた学力をみるために、学力検査の特定の教科の得点を重くみる傾斜配点」を1987年(昭和62年度)から導入しているが、2024年度入学者選抜で実施した学校はなかった。合格発表は3月14日に「合格者一覧掲載サイト」で行われ、推薦選抜などの合格内定者を含めて4,232人(全日制4,079人、定時制153人)が合格した。

 学力検査の得点状況をみると、5教科総合の平均点は135.1点で前年度より4.1点低かった。教科別の平均点は、国語28.5点(前年度比2.1点減)、社会27.4点(前年度比0.5点減)、数学26.8点(前年度比0.5点増)、理科25.2点(前年度比4.6点減)、英語27.3点(前年度比2.7点増)であった。

 得点の分布状況をグラフに示したほか、各高校で全受検者の約1割を抽出して行った調査に基づき、教科別の分析結果についても公表している。そのほか、中学校と高校で各教科を担当する教員の学力検査に対する意識調査結果では、英語の中学教員、高校教員ともに9割が、内容の程度を「ほぼ適当」と評価。理科については、内容の程度を「ほぼ適当」と評価した中学校の理科教員は9割を超えたが、高校の理科教員は7割超にとどまった。内容の程度を「もっと下げる」と評価した中学校の理科教員は1割未満だったが、高校の理科教員は2割を超えている。

 2024年度入学者選抜の結果と分析は、島根県のWebサイトにて掲載している。

《田中志実》

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