高校生、目指したい業界1位「医療系」年収401~500万円

 高校生が目指したい業界の分野は、医療系、公務員、教員など、免許・資格の必要な専門的分野が人気の上位を占めることが、リクルートの進路情報メディア「スタディサプリ進路」が2024年6月に実施した調査より明らかになった。

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高校生が回答 「将来の仕事・暮らしに関するアンケート」
高校生が回答 「将来の仕事・暮らしに関するアンケート」 全 4 枚 拡大写真

 高校生が目指したい業界の分野は、医療系、公務員、教員など、免許・資格の必要な専門的分野が人気の上位を占めることが、リクルートの進路情報メディア「スタディサプリ進路」が2024年6月に実施した調査より明らかになった。

 調査は2024年6月4日~6日、全国の「スタディサプリ進路」高校生エディターおよび公式LINE登録者を対象にインターネットにて実施した。有効回答者数692件(男子225 件、女子458件、性別を選択しなかった人9件)。

 高校生に、もっとも目指したいと思う業界の分野を1つだけ選択してもらったところ、1位は「医療・看護・歯科・薬・医療事務」で17.2%、2位に「公務員」(12.4%)、3位「保育・教育」(7.8%)、4位「芸能・表現(写真・音楽・芸術)」(5.5%)、5位「栄養・調理・製菓」(5.2%)と続いた。

 トップ5は、いわゆる“手に職”といわれる免許や資格が必要な分野や、公務員のような試験を経て仕事に就く分野が占めた。目指したい業界を選んだ理由について尋ねると、「好きなもの・興味のあるものに関われる」(44.4%)がもっとも多く、「共感する・やりがいを感じる」(22.8%)、「収入がいい」(7.6%)の順となり、好きなものを起点に将来をイメージしているようすが浮かんだ。

 つぎに、収入について「将来少し頑張って目指したい現実的年収(ボーナス含む)」を聞くと、もっとも多かった回答は「401~500万円」で28.2%、ついで「301~400万」(16.0%)、「901~1,000万円」(12.1%)という結果だった。

 回答の理由には、「生活に困らない」「安定」「平均」という言葉が目立ち、地に足のついた平均的な生活ができる程度をイメージしているような印象を受ける。

 最後に、ワークライフバランスについて、仕事時間+プライベート時間を足して100とした時に、仕事時間はどのくらいが良いかを質問したところ、平均は54.1%となり、仕事もプライベートも大事にしたいという傾向が読み取れる結果となった。仕事は「45%」と回答した高校2年生からは「家族や友人と仕事を天秤にかけた時、家族や友人なしじゃ自分がもたないから」、仕事は「70%」と回答した高校3年生からは「ちゃんとお仕事をすることで人の役に立っていると実感できると思うから」などの声が寄せられた。

 「将来の仕事・暮らしに関するアンケート」の詳細は、Webサイト「スタディサプリ進路」で読むことができる。

《木村 薫》

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