東京都、25年度予算見積方針…ゼロシーリング継続

 東京都は2024年8月2日、2025年度(令和7年度)予算の見積りについて、各局長や室長、教育長らに依命通達を行った。原則、ゼロシーリングを継続とする一方、物価上昇による所要額や生成AIなど先端技術の活用等による業務の見直しに係る経費は枠外とするなどメリハリあるシーリングを設定した。

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 東京都は2024年8月2日、2025年度(令和7年度)予算の見積りについて、各局長や室長、教育長らに依命通達を行った。原則、ゼロシーリングを継続とする一方、物価上昇による所要額や生成AIなど先端技術の活用等による業務の見直しに係る経費は枠外とするなどメリハリあるシーリングを設定した。

 2025年度予算は、不透明な社会情勢の中、100年先を見据え、「成長」と「成熟」が両立した持続可能な都市へと発展し、すべての人が輝く明るい「未来の東京」を実現する予算として位置づけている。

 基本方針は、東京のポテンシャルを最大限生かし、希望あふれる東京の未来を切り拓いていくため、「ダイバーシティ」「スマート シティ」「セーフ シティ」の3つのシティを実現する大胆かつ着実な施策を積極的に展開すること。また、都民が実感できるクオリティ・オブ・サービスを向上させるため、BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)の徹底や先端技術の活用などによる業務の見直しを進め、持続可能な執行体制の構築を図りつつ、無駄を一層無くす取組みを強化し、強靱で持続可能な財政基盤を堅持することとしている。

 予算編成については原則、概算要求枠が前年度と同額であるゼロシーリングを継続。一方で、新たな戦略に係る新規事業や物価上昇による所要額、BPRの実施や生成AIなど先端技術の活用などによる業務の見直しに係る経費については、シーリングの枠外に設定。事業実績が目標を大きく下回るものなど、さらなる見直しが必要な事業については、原則として総額でマイナス10パーセントとし、メリハリをつけたシーリングを設定した。

 各局からの予算要求締切りは10月下旬、予算案の発表は2025年1月の予定。

《川端珠紀》

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