中学生以上の海外留学への不安理由「経済的に難しい」7割超

 WeCapitalは2024年8月21日、中学生以上の子供がいる男女を対象とした「子どもの海外留学」に関する意識調査の結果を発表した。子供が留学を希望しても、7割以上が「経済的に厳しい」と回答するなど、資金面に不安を抱える実態が明らかになった。

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お子さんは海外留学志向がありますか?(複数回答可)
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 WeCapitalは2024年8月21日、中学生以上の子供がいる男女を対象とした「子どもの海外留学」に関する意識調査の結果を発表した。子供が留学を希望しても、7割以上が「経済的に厳しい」と回答するなど、資金面に不安を抱える実態が明らかになった。

 調査は2024年7月22日~23日、中学生以上の子供がいる30代~50代の男女モニター(提供元:PRIZMAリサーチ)を対象に、インターネットにて実施した。調査人数1,016人。

 はじめに、子供に海外留学志向があるかどうか尋ねたところ、「中学生」の4.4%、「高校生」の9.3%、「大学生」の10.1%が「ある」と回答。留学期間の希望については「2週間~1か月未満」(22.8%)がもっとも多く、ついで「1か月~3か月未満」(17.2%)「3か月~6か月未満」(15.4%)という結果となった。

 しかし、今実際に海外留学へ行きたいと伝えられた場合の率直な気持ちについて質問すると、「迷わず行かせる」(21.3%)、「迷うが行かせる」(24.1%)と前向きな回答があった一方、「行かせたいが検討が必要」(39.3%)、「行かせない」(15.3%)といった消極的な回答が過半数を占めた。

 海外留学へ「迷わず行かせる」「迷うが行かせる」と回答した理由については、「チャレンジ精神を育むため」(47.4%)がもっとも多く、「語学力向上のため」(40.3%)「異文化に適応する力が身につくため」(40.0%)と続いた。

 反対に、「行かせたいが検討が必要」「行かせない」と回答した理由としては、「経済的に難しい」(72.0%)がもっとも多く、ついで「治安が心配」(57.2%)、「健康面・精神面が心配」(24.4%)という結果に。経済的に厳しいとの回答が7割にのぼり、子供の海外留学に対する不安の多くが留学資金に対してであることが明らかとなった。また、円安の状況が続いている今、「金銭面の負担が大きく、行きたい国や期間を諦めざるを得ない」などといった声もあげられた。

 最後に、今後も高騰が続くと思われている教育資金を、どのように備えているのか質問したところ、「無駄なものを買わない」(50.4%)がもっとも多く、「自炊を心掛ける」(30.5%)、「固定費を減らす」(28.2%)と続いた。また、NISA・iDeCo・不動産・株式投資など「投資」との回答も19.1%みられた。

 調査結果の詳細は、WeCapitalが運営する「ヤマワケ」のオウンドメディア「ヤマワケJOURNAL」で読むことができる。

《木村 薫》

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