台風10号、西日本に接近・上陸の恐れ…交通への影響も

 台風10号は2024年8月26日正午現在、日本の南を時速20キロで西北西に進んでいる。28日から29日ごろには、九州に接近・上陸する恐れがあり、注意や備えが必要だ。台風の接近にともない、各交通機関への影響も懸念される。

生活・健康 その他

advertisement

台風10号(台風経路図)2024年8月26日12時
台風10号(台風経路図)2024年8月26日12時 全 1 枚 拡大写真

 台風10号は2024年8月26日正午現在、日本の南を時速20キロで西北西に進んでいる。28日から29日ごろには、九州に接近・上陸する恐れがあり、注意や備えが必要だ。台風の接近にともない、各交通機関への影響も懸念される。

 気象庁が8月26日午後0時45分に発表した台風情報によると、強い台風10号は26日正午に日本の南に位置し、1時間におよそ20キロの速さで西北西へ進行中。中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から半径55キロ以内は、風速25メートル以上の暴風となっている。

 ウェザーニュースによると、台風10号は8月28日から29日にかけて九州に接近・上陸する恐れがある。「非常に強い」もしくは「強い」勢力で近づく九州を中心に暴風の影響が大きくなることが懸念され、瞬間的に40~50メートルの猛烈な暴風が吹き荒れる恐れがあるという。台風の東進にともない、そのほかの地域でも風が強まる見込み。停電や物流への影響などが数日にわたって継続する恐れがあるとして、早めの備えを呼びかけている。

 台風10号接近にともない8月26日、JR東海は東海道・山陽新幹線など、JR西日本は山陽新幹線・博多南線など、JR九州は九州新幹線や九州内の各線区などで、計画運休や長期間にわたる運転見合わせを実施する可能性があることを発表した。JR四国でも管内の列車の運転見合わせや遅れ、行き先変更が発生する可能性あるとしている。

 一方、JR東日本は8月28日から29日にかけて関東エリアの在来線や各新幹線で運休や遅れの可能性があるとしていたが、台風の進路予報の変化にともない、通常どおりの運転を予定していることを発表している。

 空の便では、JAL(日本航空)とANA(全日空)が8月28日と29日の運航日に影響が発生する可能性があると発表。JALでは、すでに8月27日の一部の運航便で欠航が決定している。

 また、高速道路では8月26日、NEXCO西日本などが九州地方と四国地方の高速道路と直轄国道で通行止めを行う可能性があると発表。NEXCO東日本でも8月27日から28日にかけて、関東甲信地方の高速道路と一般国道で通行止めなどの交通規制を行う可能性があるとしている。

 今後の台風の進路によっては影響が大きく変わることも予想される。最新の気象予報や交通・運行情報を確認するとともに、台風に備えた対策や準備をしておきたい。

《奥山直美》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集