中高生の7割超「物価高が会話の話題に上がる」スタディプラス調べ

 Studyplusトレンド研究所は2024年8月27日、中高生対象の「物価高についての調査」の結果を発表した。中高生の7割が、おこづかいやアルバイトの時給には「影響はない」としているが、友人や家族との話題に上がるなど、「物価高」への関心が高いことがわかった。

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「物価高」について家族や友人と会話することはある?
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 Studyplusトレンド研究所は2024年8月27日、中高生対象の「物価高についての調査」の結果を発表した。中高生の7割が、おこづかいやアルバイトの時給には「影響はない」としているが、友人や家族との話題に上がるなど、「物価高」への関心が高いことがわかった。

 「物価高についての調査」は、2024年7月4日から9日にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の中学生・高校生を対象に実施した。回答者は1,816名(中学1年生48名、中学2年生114名、中学3年生217名、高校1年生305名、高校2年生361名、高校3年生771名)。

 物価高に対する関心度を、5を最大関心度、1を最低関心度として質問したところ、75%以上の中高生が関心度4以上と回答した。学年別の平均数値からは、学年が上がるにつれて物価高への関心度が高くなる傾向がみられた。

 物価高について、9割以上の中高生は悪い面が多いと回答。中学生では学年が上がるにつれて物価高の評価は悪くなる一方で、高校生では学年が上がるにつれて少し評価が好転している。

 おこづかいの金額・アルバイトの給料の変化は、ともに7割以上が物価高による「影響はない」と回答。一方で、7割以上が「物価高について家族や友人と会話することがある」と回答している。

 自由回答で物価高の影響を聞いたところ、「食費が高騰し食事・おやつに影響」「電気代が高くなった」などの声が多く寄せられたという。そのほか、部活や給食への影響や、参考書購入や趣味の「推し活」への影響といった中高生ならではの声も興味深い。

 物価高の原因を聞いたところ、「元々日本の食料自給率が低いために円安により食料価格の高騰が起きている」「ロシア・ウクライナ戦争や中東など世界情勢の影響」「地球温暖化や異常気象による作物の不作」などが原因という回答が、非常に多く見られたという。

 もし、あなたが社会を大きく変えられる立場(内閣総理大臣、大企業の社長など)なら、どのようなことをするか聞いたところ、「減税」「賃金アップ」「環境・食糧問題へのアプローチ」などに関する回答が多い結果となった。また「戦争や軍事費へのアプローチ」「教育による解決」「ビジネスチャンスと捉える視点」など、中高生の自由な発想による興味深い意見も多数寄せられたという。

 調査の詳細はWebサイトで閲覧できる。

《中川和佳》

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