95.7%の英語教員、英語学習は「文法学習が重要」

 モノグサは2024年8月28日、「中学生・高校生の英語力に関する実態調査」の結果を発表した。英語科教員は、英語学習で成績向上が難しいのはスピーキング・ライティングの学習だと感じており、効果的な取組みは「例文の記憶」であることがわかった。

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英語学習において、生徒の成績を向上させることが難しいと感じるジャンルは?
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 モノグサは2024年8月28日、「中学生・高校生の英語力に関する実態調査」の結果を発表した。英語科教員は、英語学習で成績向上が難しいのはスピーキング・ライティングの学習だと感じており、効果的な取組みは「例文の記憶」であることがわかった。

 「中学生・高校生の英語力に関する実態調査」は、2024年7月10日から16日にかけて中学校・高等学校の英語科教員117名(中学校教員17名、高等学校教員100名)を対象にインターネットで実施した。

 英語学習で成績向上が難しいと感じるジャンルは、1位「スピーキングの学習」62.4%、2位「ライティングの学習」54.7%、3位「リスニングの学習」46.2%となった。

 スピーキング力向上のために効果的だと考える取組みは、「例文の記憶」53.0%がもっとも多く、ついで「授業中にアウトプットする機会を設ける」48.7%、「単語の記憶」40.2%と続いた。

 ライティング力向上のために効果的だと感じている取組みでも、スピーキング同様「例文の記憶」55.6%が最多となった。「単語の記憶」47.0%、「授業中に演習する機会を設ける」42.7%も上位の回答となった。

 95.7%の教員が英語学習においては「文法学習が重要」と回答しており、その理由として「英語学習の基礎となるから」84.8%、「リーディングやリスニングなどの受信技能の理解力が向上するから」53.6%、「ライティングやスピーキングなどの発信技能の理解力が向上するから」52.7%などがあげられた。

 文法の学習にあたっての課題は、「学習のモチベーションが低い」53.8%、「生徒の定着度に差が生じてしまう」53.0%などが半数を超えている。文法学習で、生徒が知識を定着しやすいように工夫していることとして、「授業で復習の時間を何度も設けている」44.4%、「文法を活用しアウトプットする時間を設けている」44.4%が同率1位となった。

《中川和佳》

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