レバテックは2024年9月5日、新卒エンジニアの就活・採用実態調査の結果を発表した。売り手市場が加速する中で25卒採用においても苦戦した企業が多いことや採用直結型インターンが認められた中で、ますますインターンの重要性が高くなっていることがわかった。
レバテックが運営する、ITエンジニア専門新卒向け就職支援エージェントのレバテックルーキーは2024年6月20日~7月16日、新卒エンジニアの採用担当者120名と25年卒業予定のエンジニア志望学生110名を対象に、就活・採用実態に関する調査をインターネットで実施した。
新卒エンジニア採用を実施している企業のうち、約8割の担当者が「新卒エンジニアの採用に注力している」と回答した。新卒エンジニア採用に注力する理由は「中途の即戦力採用が難しくなっているから」52.5%が最多で、「社内に教育体制が整っているから」48.5%、「組織を活性化できるから」47.5%と続く。
25年卒業予定のエンジニアの採用目標人数の達成度について、「下回った」もしくは「下回る予定」と回答した担当者は全体の35.0%となった。また、36.7%が「採用目標人数は達成したものの、当初予定していたエントリー目標数を下回った」と回答しており、新卒のエンジニア採用に苦戦する企業が多いことがわかる。
25年卒の学生に向けて、53.3%の企業が採用を目的としたインターンを実施したと回答。採用目的のインターンを実施した企業のうち、参加学生に内定を出した企業の割合は9割を超え、企業がインターンシップを通じて積極的に学生を採用しようとしていることがうかがえる。
25年卒のエンジニア志望学生で、インターンに参加したことがある学生のうち約6割が、参加した企業からの内定を得ていた。インターンに参加した理由は、「インターン参加企業で内定を獲得するため」55.1%、「業務内容を理解するため」48.7%が多かった。
25年卒の採用において新たに取り組む「エンジニアの早期退職を防ぐための取組み」では、「初任給の引き上げを実施する」42.5%が最多となり、ついで「研修期間を十分に設ける」41.7%、「学生の希望を踏まえて勤務地やエリアの配属を決定する」35.8%と続く。
レバテック執行役員の泉澤匡寛氏は「人材獲得が難航する状況では、インターンを活用し、早期に接触するだけではなく、入社後の定着を見据え待遇やフォロー体制の見直しをすることもあわせて重要となるでしょう」とコメントを寄せている。