【中学受験の塾選び】四谷大塚の特徴と費用(2025年度版)

 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手4塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興2塾について、特徴や費用、カリキュラムなどを紹介する。今回は四谷大塚について見ていこう。

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四谷大塚
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 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手4塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興2塾について、特徴や費用、カリキュラムなどを紹介する。今回は四谷大塚について見ていこう。

四谷大塚の特徴

 低学年では、「読み・書き・計算」といった「学習の基礎・基本」をしっかり身に付けて、知的好奇心を刺激しながら、自ら学ぶ習慣を育成する。  

 高学年では「らせん型カリキュラム」を採用し、同じ単元をレベルを上げながら繰り返し学習する。1週間の流れは「予習→授業→復習→週テスト→復習」。1週間で学んだ内容を、週末にテストして、理解度や定着度を確認する。

 さらに、5週に1回、前4週分の復習テストを実施。理解不十分な内容を短いスパンで復習しながら先に進むことで、より着実に学力を伸ばす。4~5年生で中学受験に必要な内容を習得し、6年生では総復習と徹底的な志望校別入試対策を行う。

 使用教材はオリジナルの「予習シリーズ」をメインで使用し、副教材「計算」「漢字とことば」「演習問題集」「最難関問題集」「考える社会科地図」など、学力に合わせた教材を用意している。また、6年生には基礎知識の総チェックとして「四科のまとめ」を使用する。

 教室での講師の指導とあわせて、IT授業である「予習ナビ」「復習ナビ」や、AIを用いた学習システムである「志望校別単元ジャンル演習」「第一志望校対策演習」などを活用。弱点を徹底的に補強し、志望校の出題傾向に合わせた効率的な学習ができる。

通塾の頻度と時間帯

  • 1年生:週1日 算国75分+基礎演習20分 計95分

  • 2年生:週1日 算国75分+基礎演習20分 計95分

  • 3年生:週2日 算国理/社100分+基礎演習20分 計120分×2日

  • 4年生:週3日 (16:40~20:00)×2日、(16:40~20:20)×1日

  • 5年生:週3日 (16:40~20:30)×2日、(15:30~20:15)×1日

  • 6年生:週4日 (16:40~20:30)×2日、(13:00~17:40)×1日、(13:30~17:50)×1日

    ※4~6年生は、校舎・クラスによって時間帯が異なる場合がある。

入塾のおすすめ時期

 新年度・新学期は毎年2月に始まり、3年生までの低学年のカリキュラムと4年生からの本格的な中学受験指導のカリキュラムは異なる。そのため、新1年生(年長生の2月)と新4年生(3年生の2月)がスムーズに学習の流れに乗れるタイミングとなる。

 2月からスタートできるよう、11月から遅くとも1月までの入塾をおすすめする。ただし、随時入塾は可能。学力に応じて個別に補習などのフォローも行っている。

入塾前の「体験授業」「入塾テスト」の有無とその費用

 随時「体験授業」を実施している。体験授業の受講料は無料。通常の授業を受講していただき、1週間の学習の流れを確認できる。

 また、随時「入塾テスト」も実施している。受験料は無料。年に2回(6月・11月)の「全国統一小学生テスト(無料)」や、低学年生向け年3回(3月・7月・12月)の「リトルスクールオープンテスト(無料)」も「入塾テスト」を兼ねている。

入塾後の「テストの実施頻度」「1クラスあたりの定員」「クラス分け」

 低学年は月1回の「月例テスト」と年3回の「リトルスクールオープンテスト」を受験。
 高学年は、週1回の「週テスト」と、5週に1回の「組分けテスト」を受験。
 4年生の1月と5年生の9月・1月に「志望校判定テスト」、6年生は年6回(4月・7月・9月・10月・11月・12月)の「合不合判定テスト」を受験。また、全学年、6月・11月の「全国統一小学生テスト」を受験する。

 1クラスあたりの定員は、低学年が8~12名程度、高学年が15~20名程度。低学年は年3回の「リトルスクールオープンテスト」、高学年は5週に1回の「組分けテスト」の成績でクラス分けを実施している。6年生後半は「学校別対策コース」により、志望校別・学力別にクラス分けを実施している。

年間費用

  • 1年生:約25万円

  • 2年生:約25万円

  • 3年生:約35万円

  • 4年生:約60万円

  • 5年生:約80万円

  • 6年生:約120万円

※いずれも消費税込、テキストなどの教材費、テスト代、講習会受講料などが含まれる。

授業以外のサポート

 塾での授業以外に、おもに家庭での学習をサポートするITコンテンツ(無料)を用意している。
「高速基礎マスター」=計算力、漢字、語彙力、理科・社会の用語などを身に付ける。
「予習ナビ」=教科書「予習シリーズ」を解説するIT授業
「復習ナビ」「週テスト演習」=「週テスト」を解説するIT授業

 また、全学年の生徒を対象に月1回、将来の夢を考えるきっかけとなる研究者や起業家などの特別講義「未来発見講座」を開き、生徒同士のディスカッションで互いの考えに刺激を受けることで、学習のモチベーションをアップさせ、夢・志を持つきっかけづくりをしている。さらに、生徒とは月1回の「個人面談」を実施し、学習のアドバイスや心のケアを行っている。

保護者会や面談について

 新年度の初めや各学期の終わりなど、定期的に「父母説明会」を実施し、学習の進捗、学習のポイントなどを伝えている。原則として学期末に保護者との「個人面談」を行い、個々の生徒の状況に応じた的確なアドバイスを行っている。

保護者に求めること

 四谷大塚では、中学受験で合格をつかむためには、生徒・保護者・四谷大塚が三位一体となる必要があると考えている。塾が学力を伸ばす役割を担い、保護者には子供が学習習慣を身に付けられるよう、以下のような協力をお願いしている。

  • 睡眠や休息がしっかり取れているかチェックする(体が資本なので無理はさせない)

  • 頑張っている姿勢をほめる

  • ノートと宿題をチェックする(指導するのではなく学習に関心を持つことで、子供のモチベーション管理をサポートする)

  • 計算練習や漢字の書き取り練習など、最低限の基礎基本を指導する

《藤本ゆう子》

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