【中学受験の塾選び】エルカミノの特徴と費用(2025年度版)

 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手4塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興2塾について、特徴や費用、カリキュラムなどを紹介する。今回はエルカミノについて見ていこう。

教育・受験 小学生

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エルカミノ
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 「中学受験の塾選び」をテーマに、大手4塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興2塾について、特徴や費用、カリキュラムなどを紹介する。今回はエルカミノについて見ていこう。

エルカミノの特徴

 自ら解法に気づかせる指導を行っており、その解法を用いて考えることを重視した授業形式になっている。

 3年生の2月から始まる4年生コースは週2日。比較的緩やかな授業進度で進み、5年生以降の学力向上のための準備期間として、学習習慣の形成を目指す。

 5年生になると本格的な受験勉強に移行し、4教科週3日。算数と国語は前後コマに分かれており、前コマのS(スタンダード)クラスでは中学入試に出題される基本的な内容を学習し、後コマのHL(ハイレベル)クラスでは入試問題に相当する難度の問題に取り組む。

 算数と国語はオリジナルテキストを使用している。理科と社会は四谷大塚の予習シリーズをベースに解説を行い、演習問題集で理解度の確認を行う。

通塾の頻度と時間帯

午後9時には帰宅できている」ことを考慮している。

  • 4年生:週2日(算理、国社)午後5時20分~7時40分

  • 5年生:週3日(算、国、理社)午後5時30分~8時20分

  • 6年生:週3日(算、国、理社)午後5時30分~8時20分

※6年時は筑駒算数講座を受講すれば1日増える。また、秋からは日曜に志望校対策講座を受講すればさらに1日増える。

入塾のおすすめ時期

 計算力をつけ、文章の読み方を身に付け、学習習慣を定着させるためには、低学年のうちに入塾してほしい。それによって小学4年生からの受験勉強をスムーズに開始することができる。

 ただし、ひとりひとりの成長段階により入塾に適する時期は異なるため、早ければ早いほどよいとは一概にはいえない。エルカミノでは、まだ入塾には早すぎる子供の場合、体験授業時に「こういうことができるようになってから入塾したほうがよいと思う」と伝えるようにしている。

入塾前の「体験授業」「入塾テスト」の有無とその費用

 体験授業は必ず受け、家庭と塾の双方が納得したうえで入塾テストを受ける。保護者が子供の授業のようすを見ることも可能。費用は無料。

 小学1~3年生には入塾テストがなく、体験授業とその後の面談で入塾が決まる。小学3年生の秋に小学4年生に進級するためのテストを実施。

 小学4~6年生は算数と国語の入塾テストがある。生徒が普段受けているレベルの問題を解いてもらうことで、授業への適性を判断する。いずれのテストも無料で受けられる。

入塾後の「テストの実施頻度」

 小学4~6年生は、6週間毎に「総合テスト」を実施している。保護者にはオンラインで答案や正答率、偏差値などを記載した帳票をフィードバックしている。また、各学年、各科目で前週単元の確認テストを実施している。欠席時には同一週内であれば振替受験が可能。

1クラスあたりの定員とクラス分け

 担当の目が生徒全員に行き届く少人数にしている。クラス分けは上記「総合テスト」の結果で科目別に行う。

年間費用

  • 4年生:約56万円

  • 5年生:約87万円

  • 6年生:約121万円

※いずれも消費税込、費用には季節講習費やテキスト代、光熱費等が含まれる。ただし、一部の生徒のみが受講する筑駒算数講座や記述対策講座等は含まれない。
※入塾金2万4,200円(税込)が別途必要。

保護者会や面談について

 保護者会は年に複数回実施する。動画での配信を基本としているが、学年・時期にもよって対面式保護者会も実施している。個人面談は学年によって回数は異なるが、相談事があれば随時実施可能(オンライン可)。

保護者に求めること

 低学年のうちに「問題の解き直し」の習慣を身に付けたく、子供と一緒に丸付けと解き直しをお願いしたい。高学年になったら、保護者は家庭学習と正しい生活リズムを見守りつつ、全体の流れは塾の指導に従って進めてほしい。
 保護者が、大人の知識で解き方や答えを教えることで、子供が考え方を身に付ける機会を奪わないでほしい。

《藤本ゆう子》

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