【高校受験2025】兵庫県公立高入試<社会>講評…難易度は標準的

 2025年3月12日(水)、令和7年度(2025年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「社会」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

教育・受験 中学生

advertisement

【高校受験2025】兵庫県公立高入試<社会>講評
【高校受験2025】兵庫県公立高入試<社会>講評 全 1 枚 拡大写真

 2025年3月12日(水)、令和7年度(2025年度)兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。2025年3月5日に発表された全日制の志願状況は、定員2万1,252人に対し、志願者数は2万1,596人で、志願倍率は1.02倍となった。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「社会」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

兵庫県<社会>講評
(開成教育グループ 提供)

<総論>
大問1 地理 世界地理、日本地理 標準
大問2 歴史 日本と世界の歴史  標準
大問3 公民 政治や経済のしくみ やや難

 問題構成は例年通りで、大問3問、小問40問が出題された。昨年度と比較して、大問1の小問が1問増加した。全体の難易度は標準的であった。記号選択問題が中心で、用語記述問題が5問出題されたものの、記述式の説明問題は出題されていない。資料を基にした出題が多く、複数の資料を読み取り、それを組み合わせて答える問題や、選択肢の組み合わせを求める問題など、多様な形式で知識の活用や関連づけを問う問題が特色である。

 大問1は地理分野から出題され、世界地理では北アメリカと南アメリカ、日本地理では中部地方を中心とした内容であった。ほぼすべての小問が統計資料やグラフ、地形図などの資料をもとに出題されている。地形図やグラフ、二つの表など複数の資料を照合し、必要な情報を組み合わせて答えることが求められた。世界地理では、対せき点に関する問題や、アメリカ大陸の地形や農業、産業、貿易に関する問題が出題された。日本地理では、中部地方の雨温図や地域の特徴、農産業に関する問題が出題された。また、地形図の位置から写真を選ぶ問題など、深い理解が必要な問題もあり、高得点を狙うためには中学校の内容を細かい部分まで理解しておく必要がある。

 大問2は、歴史分野から出題され、縄文時代から江戸時代の出来事に関する問題や、出来事を年代順に並べ替える問題、明治時代と大正時代の政治に関する問題であった。単に用語を答えるだけでなく、人物と出来事を組み合わせる問題や、出来事の順番や時代を問う問題が多かったため、全体の流れを把握し、用語を他の用語と関連付けて理解しておく必要がある。

 大問3 は、公民分野から出題され、政治や経済に関する問題が中心であった。実際の数値を答える問題や、円高円安に関する問題、地理と結びつけた問題が出題された。資料のグラフは昨年度と似た形式であったが、考えに近い場所を分布図から選ぶ問題など、読解力や思考力を問う問題も出題されたため、語句の意味を押さえるだけでなく、それを活用した問題に取り組んでおく必要がある。


 このレポートは2025年3月13日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ





《編集部》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集