LINEを使った「ホスピタリスト医学プログラム」提供開始

 ケアネットは2025年4月14日、日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)と共同開発した「ホスピタリスト医学プログラム」のリリースを発表した。LINEを通じて毎週5問の選択式問題を配信し、医療従事者が効率的に病棟診療に必要な知識を習得できるプログラムで、利用は無料。

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LINEを使った「ホスピタリスト医学プログラム」
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 ケアネットは2025年4月14日、日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)と共同開発した「ホスピタリスト医学プログラム」のリリースを発表した。LINEを通じて毎週5問の選択式問題を配信し、医療従事者が効率的に病棟診療に必要な知識を習得できるプログラムで、利用は無料。

 日本では、多くの医師が臨床研修後、専門研修を経てスペシャリストを目指す。一方で、入院医療の現場では専門の対象となる疾患だけではなく複数の疾患を抱える患者が多いため、専門外の対応が求められている。しかし、日々の診療の中で医師が多科の知識・エビデンスを網羅的にアップデートしていくことは難しく、病棟診療に必要な知識を手軽に学べる仕組みが必要となっている。

 ホスピタリストとは、米国で一般的な病棟診療を提供する診療科であり、実際に多くの入院患者に対して効率的かつ安全な診療が提供されている。日本ではまだ萌芽段階で、多数の入院患者を担当することは難しいが、スペシャリスト医師やナース・プラクティショナーがhospital medicineを体系的に学び実践することで、入院医療の質と安全性の向上が期待される。

 このプログラムは、世界標準のエビデンスに基づく臨床意思決定支援ツールUpToDateに準拠しており、スキマ時間を活用しながら知識を習得できる。利用は無料で、LINE公式アカウントにお友だち登録するだけで、LINE上で選択式問題が毎週配信される。

 さらに、JAMEPは2026年春に医師向けの認定試験を開始する予定で、ホスピタリスト(病院総合医)としての能力を客観的に証明できる体制を整える。

 この取組みは、医学教育に長年取り組んできたケアネットとJAMEPが連携し、医療現場の課題解決に資する新しい教育インフラの確立を目指すもの。病院総合診療に関わるすべての医療従事者が、現場で求められる知識とスキルを継続的に学べる環境を提供し、誰もが安心して質の高い入院医療を受けられる社会の実現に貢献することを目指している。

《風巻塔子》

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