釧路短期大学は2025年4月18日、2026年度以降の学生募集を停止すると発表した。運営する学校法人緑ケ岡学園の理事会で決定された。若年人口の減少に加え、4年制大学志向の強まりなどもあり、近年は入学者数・在学者数が定員を下回り続け、特にここ数年の減少は顕著だったという。
釧路短期大学は、1964年に釧路女子短期大学として開設。共学化や学科専攻の整備を経て、2024年に開学60周年を迎えている。これまで地域に根ざした高等教育機関として、多くの学生を育成し、地域に貢献してきた。
しかし、若年人口の減少や4年制大学志向の強まりにより、近年は入学者数・在学者数が定員を下回る状況が継続。特にこの数年の減少は顕著で、2024年度の入学定員充足率は50％台、2025年度は60％台と低位が続いた。このような状況から、今後とも定員確保は困難と判断し、在学生の修学条件の確保・充実、進路支援の確実な実施などで卒業へと導くことを優先し、学生募集停止の決定に至った。
今後、釧路短期大学は教育、学修支援、進路支援などをより充実させ、在学生が卒業し、免許資格も取得できるよう教職員の総力を注ぐ方針。地域唯一の短期大学としての責務を果たすことを目指す。
なお、学校法人緑ケ岡学園が設置する武修館高等学校および釧路短期大学附属幼稚園については、今後も変わりなく運営を継続する。
