就職したい企業ランキング、TOP20のうち半数が入れ替わり

 リスクモンスターは、第11回「就職したい企業・業種ランキング」調査結果を発表した。ランキング1位は「地方公務員」(回答率10.8%)、ついで「国家公務員」(同6.9%)、「三井住友銀行」(同3.0%)が続く。

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第11回「就職したい企業・業種ランキング」トップ20
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 リスクモンスターは、第11回「就職したい企業・業種ランキング」調査結果を発表した。ランキング1位は「地方公務員」(回答率10.8%)、ついで「国家公務員」(同6.9%)、「三井住友銀行」(同3.0%)が続く。トップ20のうち約半数が前回調査から入れ替わっている。

 調査は2025年3月4日から3月10日にかけて、全国の2026年3月卒業予定の大学3年生男女を対象にインターネットで実施され、有効回答数は334サンプルだった。調査対象企業は各業界の大手企業・組織200社から抽出された。

 就職したい企業ランキングは、1位「地方公務員」(回答率10.8%)、2位「国家公務員」(同6.9%)、3位「三井住友銀行」(同3.0%)、4位は「味の素」「三菱ケミカル」「任天堂」(同各2.4%)。

 トップ20の業種をみると、化学工業(三菱ケミカル、旭化成、富士フイルム)、飲食料品製造業(味の素、日清食品)、電気機器製造業(ソニー、日立製作所)、鉄道業(JR東日本、JR西日本)、銀行業(三井住友銀行、三菱UFJ銀行)がランクインしている。公務員や鉄道業の安定した人気がうかがえる。

 就職したい企業の選択理由としては、「安定している」「地元・国に貢献したい」という意見が多く、企業の知名度やイメージ、商品・サービスへの興味が就職希望に繋がっているようすが読み取れる。

 文系・理系別の集計では、文系・理系ともに「地方公務員」、「国家公務員」がトップ2を占めた。理系では化学工業や製造業など専門性の高い業種が多いのに対し、文系は多様な業界にわたっている。男女別では、男性は機械系製造業や鉄道業、女性は食料品製造業が人気だった。

 就職先の選定において気になる点では、1位「勤務地」(回答率32.6%)、2位「給与額」(同32.3%)、3位「福利厚生」(同30.5%)となった。「勤務地」が「給与額」を上回り1位になった点が大きな特徴であると言える。

 理想の就職活動開始時期については、「大学3年生前期」(回答率35.9%)がもっとも多く、「大学1、2年生」(同31.1%)と合わせると約7割が1年半以上前に開始することを理想としている。実際に理想の時期までに就職活動を行っている学生は9割以上が内々定を獲得している。

 今回の調査では、「地方公務員」と「国家公務員」が7年連続でトップ2となっており、安定性を重視する志向が続いていることがわかった。

《風巻塔子》

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