文部科学省は2025年6月2日、官民協働で留学を支援する2025年度第10期「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」の選考結果を公表した。高校生等対象部門は市川(千葉県)12人、広島叡智学園(広島県)11人など計404校で717人が採用された。
トビタテ!留学JAPANは、日本の大学生や高校生が海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的に2013年にスタート。2023年度から新たに開始した「新・日本代表プログラム」では、2027年度までの5年間で高校生等4,000人以上、大学生等1,000人以上を支援する計画となっている。5月1日現在の支援企業は104社・団体、支援金は42.9億円にのぼる。
2025年度第10期「新・日本代表プログラム」高校生等対象の第1日程は2024年12月2日~2025年1月23日に募集し、1,519人の応募者の中から、588人を採用。第2日程は4月1日~21日まで募集し、応募者367人のうち、129人が派遣留学生として採用された。両日程の採用者数は全国404校717人。留学先は欧州や北米、アジアなど、世界55か国・地域に及ぶ。
コース別の採用者数は、「マイ好奇心探究コース」281人(第1日程231人・第2日程50人)、「社会課題探究コース」179人(第1日程139人・第2日程40人)、「STEAM探究コース」101人(第1日程94人・第2日程7人)、「スポーツ・芸術探究コース」156人(第1日程124人・第2日程32人)。
高校等別にみると、市立札幌開成中等教育学校(北海道)26人、八戸聖ウルスラ学院高校(青森県)11人、市川高校(千葉県)12人、栃木県立宇都宮東高校(栃木県)10人、ぐんま国際アカデミー高等部(群馬県)9人、広島県立広島叡智学園高校(広島県)11人、呉工業高等専門学校(広島県)9人などで採用者が多かった。
一方、地域の産学官が協働し、地域の高校生等への留学機会提供と留学機運醸成に取り組む「拠点形成支援事業」の採用者数は、石川県58人、静岡県51人、滋賀県57人、福島県32人、高知県31人。拠点地域で採用された高校生等には、各地域の企業等の拠出額に応じて、派遣留学生への奨学金等の費用の2分の1が支援される。
第10期派遣留学生壮行会および事前研修は、今後6月14日・15日に東京会場、21日に大阪会場にて行われる予定。