6月はStrawberry Moon…月と惑星の接近に注目

 アメリカでは「Strawberry Moon」と呼ばれる6月の満月は、6月11日午後4時44分ごろに満月の瞬間を迎える。6月は春と夏の星座が入れ替わるタイミングであり、月と惑星が接近するタイミングも見られる。ウェザーニューズがまとめた6月の天体イベント情報をもとに、注目の天体ショーを紹介したい。

趣味・娯楽 その他

advertisement

2025年6月の天体イベント
2025年6月の天体イベント 全 4 枚 拡大写真

 アメリカでは「Strawberry Moon」と呼ばれる6月の満月は、6月11日午後4時44分ごろに満月の瞬間を迎える。6月は春と夏の星座が入れ替わるタイミングであり、月と惑星が接近するタイミングも見られる。ウェザーニューズがまとめた6月の天体イベント情報をもとに、注目の天体ショーを紹介したい。

 6月は夜になると春の星座が西の空に傾き、東の空には夏の星座が姿を現すようになる。空が暗くなるころには火星や水星も西の空で輝き、夜半ごろには土星が、未明には金星が東の空に姿を現す。

 6月の満月は、アメリカでは「Strawberry Moon」と呼ばれる。アメリカの先住民が季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を付けた農事暦(The Old Farmer's Almanac)が由来となっており、6月11日の午後4時44分ごろに満月の瞬間を迎える。日本では各地で梅雨入りが発表され全国的にあいにくの空模様だが、すでに梅雨明けが発表された沖縄では美しい満月が観測できそうだ。

 6月は夜半ごろに「土星」が、未明には「金星」が東の空に昇ってくる。土星は約1等、金星は約マイナス4等もの明るさで輝くため、肉眼でも見つけることができる。6月19日の未明から明け方には、下弦の半月と土星が接近。6月22日の未明から明け方には、細い月と金星が接近する。特に土星は比較的月に近い位置で見ることができるため、夜更かしや早起きをした場合は、東の空に注目したい。

 また、6月は日の入り後の西の低空に昇る「水星」が、中旬から下旬にかけて高度を上げてくる。東京では6月18日以降、日の入り30分後の高度が10度を超えて観測しやすくなるという。6月27日の夕方には細い月が水星に接近。日の入り30分後の高度は約10度で、水星の明るさは0.2等。肉眼でも見ることができるが、双眼鏡を使うとより見やすくなる。

 梅雨時期に入り、連日雲の多い6月だが、雲の合間から月明かりが見える夜などは、そっと空を見上げてみてはいかがだろうか。 

《畑山望》

advertisement

【注目の記事】

この記事の写真

/

advertisement

特集