河合塾が一般選抜の日程・方式別で予想した「入試難易予想ランキング表(方式別ランク)」の2025年5月版から、国公・私立医系をピックアップ。国公立大について、共通テストの得点率(前期日程)からボーダーラインをみると、東京(理科三類)93%が最難関だった。
「入試難易予想ランキング表」は、河合塾が予想する各大学の入試難易度(ボーダーライン)を、学部学科ランクと方式別ランクの2パターンで一覧にまとめたもの。学部系統別・大学所在地区別に掲載している。ボーダーラインとは、合否の可能性が50%で分かれるラインを意味する。この記事では、一般選抜が実施される日程・方式別に予想した入試難易度の方式別ランクから、ボーダーラインをみていく。
大学入学共通テストを利用する日程・方式については、ボーダーラインをボーダー得点(率)として設定しており、前年度の共通テスト本試験をもとに算出している。私立大等一般方式の独自試験は、全統模試における偏差値帯(ボーダー偏差値)で設定。また、共通テストと大学独自の学科試験の両方を課す日程・方式は、共通テスト得点(率)および偏差値帯の2つの入試難易度を掲載している。
国公立大学・医系について、共通テストの得点率(前期日程)からボーダーラインをみると、東日本では東京(理科三類)が93%で最難関。ついで、東京科学(医-医)92%、東京(理科一類)が90%、千葉(医-医・一般枠)、東京(理科二類)が89%、北海道(医-医)、千葉(医-医・千葉県地域枠)、横浜市立(医-医・一般枠)88%などが上位に名をあげている。
西日本では、京都(医-医)91%が最難関。大阪(医-医)90%、名古屋(医-医・一般枠/医-医・地域枠)89%、九州(医-医)88%などが続く。
私立大学について、医系の偏差値をボーダーラインでみると、東日本では慶應義塾(医-医/医-医・栃木県地域枠)が72.5で最難関。ついで、順天堂(医-医・A方式/医-医・東京枠/医-医・新潟枠/医-医・千葉枠/医-医・埼玉枠/医-医・静岡枠/医-医・茨城枠/医-医・B方式)、東京慈恵会医科(医-医)、日本医科(医-医・前期/医-医・地域枠前期)が70.0。
西日本では、関西医科(医-医/医-医・大阪府地域枠/医-医・静岡県地域枠/医-医・新潟県地域枠)が70.0で最難関。大阪医科薬科(医-医/医-医・大阪府地域枠)、産業医科(医-医・B)が67.5で上位に続いた。
表示しているボーダーラインは、2025年5月30日時点の予想。河合塾は、志望校合格のためにどのくらいの得点や偏差値が必要になるのかを認識したうえで、受験計画を立てることを推奨している。「入試難易予想ランキング表」は、河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」から確認できる。