キズキ共育塾は、学校での人間関係やトラブルに悩む子供をサポートするための『学校トラブル相談シート』を開発し、無料配布を開始した。このシートは、保護者が学校への相談ポイントを整理しやすくするためのもので、子供の困りごとや希望をチェックリスト形式でまとめ、学校や相談相手とスムーズに話し合うための資料として活用できる。
学校では、勉強だけでなく人間関係のストレスやトラブルに悩まされることが少なくない。キズキには、「本当は勉強に集中したいのに、教室にいるのがつらい」といった声が多く寄せられている。学校や担任の先生、スクールカウンセラー、専門機関などと相談・連携することで、居場所を確保し、学び続ける方法や事例はたくさんあるが、「相談したいと思っても何をどう伝えたらいいのかわからない」「どんなサポートを依頼できるのか知らない」という声も多い。
そこで、保護者の方が学校への相談ポイントを整理しやすくするための『学校トラブル相談シート』が開発された。このシートは、子供の困りごとや希望をチェックリスト形式で整理し、学校や相談相手とスムーズに話し合うための資料として活用できる。学校でのさまざまな悩みの中でも、居場所や勉強・進学の機会を閉ざすことなく、子供の未来の選択肢を広げていけるように設計されている。
相談シートの利用により、事実関係や要望を整理し、学校や相談相手とのやりとりの経緯を記録として残すことができる。また、本人や保護者の気持ちを整理し、「学校に何を依頼できるか」を見つけるヒントとすることができる。チェックリスト形式で相談内容をまとめることができるため、「うまく言語化できなかったけど、まさにコレを相談したかった」「別室登校に関する相談もしていいんだ」といった気づきが生まれ、スムーズに相談事項や学校への依頼内容がまとめやすくなる。
キズキ共育塾の伊藤真依氏は、「気軽に相談してくださいね」と不登校相談員としてよく伝えているが、実際に困っているときには、何をどう相談したらよいかも、困った時にどんな助けを依頼できるかも、わからないことが多いと指摘する。特に、イジメなどの学校トラブルに悩む親子の場合、「人間関係の悩みさえなければ、もっと勉強方法や進路の選択肢が増えたのに」と悔しい思いをしていることも少なくない。
キズキは「塾」という形で不登校の子供をサポートしているが、この『学校トラブル相談シート』は、「知らないからサポートを受けられなかった」ということを減らし、イジメなどに悩む子供の将来の選択肢を最大限に広げることを目指している。さまざまなケースに柔軟に対応できるような設計にしており、「ひとりで(家族だけで)抱え込むのがつらい悩み」があったら、ぜひ気軽に活用してほしいとしている。
『学校トラブル相談シート』のダウンロードは、指定のフォームから申し込むことができる。申込み完了後、自動返信メールにて『学校トラブル相談シート(PDF)』が届けられる。PDFを印刷して使用することができる。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認し、見当たらない場合は、申し込み完了画面に記載の問い合わせ先まで連絡する。