【大学受験】駿台×日経、読解力向上カリキュラムを共同開発…「朝学タイム」でも導入

 2025年4月から、駿台予備学校は全校舎で大学受験を目指す高卒クラスに「朝学タイム」を導入した。授業開始前の時間を利用し、ICT教材を活用してひとりひとりの学習進度や理解度にあわせた学力養成を行う。

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朝学タイム
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 2025年4月から、駿台予備学校は全校舎で大学受験を目指す高卒クラスに「朝学タイム」を導入した。授業開始前の時間を利用し、ICT教材を活用してひとりひとりの学習進度や理解度にあわせた学力養成を行う。

 「朝学タイム」では、英語の苦手意識を払拭するためにELSAを使用し、授業で学んだ内容や基本例文を発音することで英文全体の把握力を養う。また、Monoxerを用いて英単語の記憶定着を図ることができる。さらに、2025年度から共通テストの科目となった「情報I」に不安をもつ受験生には、「情報AIドリル」を活用し、インプットとアウトプットをバランスよく学習することができる。

 駿台予備学校池袋校では、日本経済新聞社エリアセールスユニットと共同で、高卒クラス在籍生に新聞を読む取組みを実施している。共通テストの問題の文章量が増加していることから、受験生には「読解力」と「世の中の動きを読み取る力」が求められている。これに対し、池袋校では週1回7週間にわたり「朝学タイム」の時間を利用して日本経済新聞を読むカリキュラムを導入した。

 初回は日本経済新聞社の社員による「日経読み方講座」を実施。受講生はタブレットを使って説明資料を確認しながら講座を受けた。共通テストでは試験時間が限られているため、受験生は速読を心掛け、読み得た情報を自ら判断・分析する必要がある。そのため、毎回要約と考えをまとめるワークシートを配布・回収し、日経が作成した模擬回答を受講生に配布する。終了後、効果測定を実施し、今後は駿台全体での拡大を検討する。

 日本経済新聞社エリアセールスユニットの担当者は、「受講生の皆さまが、読み解く力を身に付けていただくため、駿河台学園さまと共同で、日本経済新聞を教材としたカリキュラムを開発しました。週1回の記事を活用した実践的なワークを通じて、大学受験対策の一助となれば幸いです。今後もアンケートをもとに、カリキュラム内容を最適化していきます」と述べている。

 駿台予備学校池袋校校舎責任者の小粥圭悟氏は、「読解力、情報を読み取る力の向上は我々職員のみならず、高卒クラス在籍生自身もその必要性を感じておりました。そんな中、日本経済新聞社さまからお声がけをいただき実施へと至りました。初回の講座では、実際に日経を読んだ在籍生から『国語や地歴公民の読解や要約に繋がると思った』『自分では調べたりしない、思いがけないことを知れてよかった』等と多くの意見をいただいています。池袋校生のひとりひとりに本取組みの成果が表れることを期待しています」と述べている。

《風巻塔子》

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