【大学受験2026】近畿大が英検デジタル証明書を導入

 日本英語検定協会(英検協会)は2025年7月24日、実用英語技能検定(英検)を活用したデジタル証明書「大学入試出願連携サービス」の実用化のめどが立ち、2026年度入試より、近畿大学での導入が決まったと発表した。

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大学入試出願連携サービスの導入
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 日本英語検定協会(英検協会)は2025年7月24日、実用英語技能検定(英検)を活用したデジタル証明書「大学入試出願連携サービス」の実用化のめどが立ち、2026年度入試より、近畿大学での導入が決まったと発表した。

 英検協会では、英検を活用した大学入試の出願手続きのデジタル化に向け、ODKソリューションズと連携し、同社が提供するWeb出願システム「UCARO出願」と連動した、英検のデジタル証明書「大学入試出願連携サービス」の開発を進めてきた。今回、サービスの実用化のめどが立ち、2026年度入試より近畿大学での導入が決定した。

 近畿大学は2026年度入試から、外部試験利用制度での英検の利用者に対して、証明書提出方法が従来の紙の提出からデジタル証明書を提出する形式に切り替える。志願者は、インターネット出願時に英検のデジタル証明書を提出することで、システムが自動で証明書の真正性や本人確認、出願条件との一致をチェックする。これにより、正しい証明書の提出が確実に行われる仕組みとなる。

 近畿大学では、これまでも入試において英検を積極的に活用してきた。英検協会が掲げる「出願締め切り直前まで英検に挑戦できる環境づくり」「デジタル証明書による出願手続きの利便性向上」という考え方に賛同し、デジタル証明書の導入を決定した。

 デジタル証明書は、英検のWeb合否閲覧日の当日から閲覧・利用が可能で、資格取得後すぐに利用できるため、直前に取得した最新の英検資格で出願できる。また、英検証明書の再発行や郵送の手間・費用が不要となり、取得から提出までWeb上で即時に完了できる。

 近畿大学入学センターは「受験生の利便性を高めるとともに、出願締切直前までの努力を反映できる仕組みとして、デジタル証明書の活用を評価している。このような環境を整えることで、受験生が積み重ねてきた努力が、しっかりと評価につながることを願っている」とコメントしている。

 デジタル証明書は、英検協会が生涯にわたって英語を学習する人を支援する「生涯学習アカウント」内のサービス。今回の「大学入試出願連携サービス」は、大学入試におけるデジタル証明書の提出・確認作業の簡略化に向けてリリースされる。英検のデジタル証明書「大学入試出願連携サービス」は、今回の近畿大学での導入に続き、全国の大学へ順次普及を広げていく予定。英検協会は、自治体・企業・国などと連携しながら、さらなる利便性向上を目指してサービスを拡充していくとしている。

《吹野准》

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