生成AI技術を学ぶ「スマートエスイーDX」早稲田大で10月開講

 早稲田大学はスマートエスイー事業をアップデートし、新カリキュラム「スマートエスイーDXコース」を2025年10月4日より開講する。オンライン受講だが、一部ハイブリッド型(西早稲田キャンパスでの対面式+Zoom)で行う。定員30名。提出書類および面接による選考を行う。申込期限は8月25日。

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スマートエスイーDXコースが進化
スマートエスイーDXコースが進化 全 3 枚 拡大写真

 早稲田大学は、文部科学省の2024年度補正予算「リカレント教育エコシステム構築支援事業メニュー②『新時代の産学協働体制構築事業』」の採択を受け、生成AIの急速な進展とDXの加速に向けた活用を見据えた「スマートエスイーAIトランスフォーメーション」をキーワードに、2017年度に開始したスマートエスイー事業をアップデートする。新カリキュラムは、最新技術の理解と実践、倫理と社会的影響への対応、横断的スキルの強化の3点を柱とする。

 生成AI技術を含む最新のAI技術を理解し、ビジネス現場で即座に活用できる実践スキルを習得することを目的としている。また、生成AIの普及にともなうデータの公平性、プライバシー保護、生成コンテンツの著作権問題など、倫理的課題への理解を深め、適切な対応策を検討する力を育成する。さらに、IoTとAIの統合が進む中で、システム設計、データ解析、クラウド技術など、複数の技術領域を横断する実践的なスキルを教育カリキュラムに組み込む。

 スマートエスイーDXコースは、13科目中5科目を大幅に刷新し、カリキュラム全体を生成AI技術に対応させ、10月にアップデート開講する。DXコースは「職業実践力育成プログラム(BP)」に認定され、厚生労働省「特定一般教育訓練」の指定対象講座となっている。企業派遣も歓迎しており、経営層やマネージャー層をはじめ、幅広い人々を対象に、DXやデジタルビジネスの企画・立案、イノベーションの推進を担うデジタルビジネスデザイナーを育成することを目的としている。

 新たに、生成AI科目の新規開講、既存科目の改訂により、技術の進化にともなう新たな課題を捉えて企業・ステークホルダー全体の価値向上を牽引できる人材の育成を行う。各科目では、従来のDX人材育成を指向した内容に加え、生成AIの新規開講科目、および全科目に横断的に生成AIとの関連事項や、ChatGPTに代表される生成AIを活用し、具体的な技術活用・技術面の手法を組み入れて学ぶ。

 DXコースの集大成として、本プログラムの各科目における習得事項を総動員し、大学教員や実務家教員が直接指導するゼミ形式でのグループ討議を行う。データやデジタル技術を活用した業務の変革や新たなデジタルビジネスモデル展開に代表されるDXの計画立案、分析・需要予測、プロトタイピングなどに取り組む。

 スマートエスイーは、生成AIを教育カリキュラムに導入するに留まらず、教育手法、運営にも導入し、リカレント教育の生成AIを用いた学修体験の変革を目指す。早稲田大学のAI支援AI学習研究の成果を産学連携にてスマートエスイーの教育に実装し、生成AI技術を導入することで、講師、受講生、プログラムを運営する事務局等の関係者に多様なメリットを提供し、相乗効果を通じて生成AIを活用した産学エコシステムを形成し、ステークホルダー全体の価値を向上していく。

 スマートエスイーは、単なる教育プログラムの提供にとどまらず、企業や大学をはじめとした教育研究機関の関係者の協力のもと、共同研究の機会を広げ産学連携による新しい研究の展開を目的としたスマートエスイーコンソーシアムを構築している。産学連携の新しい学びのネットワークを形成するため、メールマガジンの配信、コンソーシアム主催イベントへの参加、その他の活動を通じて、スマートエスイー受講生・修了生・講師陣や会員企業・連携大学をはじめ相互交流、スマートエスイー人材の育成と活躍の場の提供に貢献している。

◆スマートエスイーDXコース
日時:2025年10月4日(土)~2026年3月7日(土)
会場:オンライン(Zoom)、一部ハイブリッド型(西早稲田キャンパスでの対面式+Zoom)
対象:大学入学資格を有すること。ビジネスの実務経験を有すること。
募集人数:30名
締切:2025年8月25日
参加費:495,000円(税込)
申込方法:Webサイトより申し込む

《風巻塔子》

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