学研教育総合研究所は2025年7月30日、小学生「地域別 習い事ランキング2024」を公開した。1位は全国共通で「水泳」となったものの、以降の順位は地域による差がみられた。習い事をしていない子供の割合は、九州・沖縄がもっとも多く、唯一3割を超えた。
小学生「地域別 習い事ランキング2024」は、学研教育総合研究所が公開中の「小学生白書2024」のデータを掘り下げ、総研調査・報告レポートとして作成したもの。北海道、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄の地域別で小学生の習い事の割合を調べ、順位付けしている。
1位は全国共通で「水泳」。体力づくりや健康を考え、習わせている保護者も少なくないだろう。一方、2位以降は地域による特徴がいくつか見えてきた。
関東は、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」21.3%、3位「英会話教室」16.7%、4位「音楽教室(歌や楽器など)」10.9%、5位「サッカー・フットサル」10.5%。特に2位の「受験のための塾・学校の補習のための塾」は全国平均より4.4ポイント高く、全国でもっとも習っている小学生が多かった。
中国・四国は、2位「音楽教室(歌や楽器など)」19.5%、3位「受験のための塾・学校の補習のための塾」12.6%、4位「通信教育」「その他のスポーツ」「習字・書道」が各11.5%。なかでも2位の「音楽教室」が全国平均より7.7ポイント高いことが大きな特徴といえる。
九州・沖縄は、2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」「英会話教室」が各9.0%、、4位「習字・書道」「ダンス(バレエ以外)」が各8.0%。この地域では「習い事に行っていない」子供の割合が、全国平均より10.7ポイント高いことが明らかになった。
このほか、北海道は2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」、3位「英会話教室」、4位「音楽教室(歌や楽器など)」、5位「そろばん」「習字・書道」。中部は、2位「英会話教室」、3位「受験のための塾・学校の補習のための塾」、4位「音楽教室(歌や楽器など)」、5位「そろばん」。近畿は2位「受験のための塾・学校の補習のための塾」、3位「音楽教室(歌や楽器など)」、4位「英会話教室」、5位「通信教育」。
習い事をしていない子供の割合は、全国平均で23.3%。地域別にみると、北海道25.6%、関東19.9%、中部25.2%、近畿22.9%、中国・四国23.0%、九州・沖縄34.0%だった。