西大和学園の進路指導力で難関国公立大学院合格をサポート 今「理系なら大和大学」と言われる理由

 全国屈指の進学校・西大和学園の進路指導力により、大和大学の理工学部は難関国公立大学院合格者を輩出。実学教育で社会に出てから真に役立つ力を育成している。上村佳永学部長と4人の大学生、2人の卒業生に話を聞いた。

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学園外観
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 東大京大合格者を多数輩出する全国屈指の進学校・西大和学園が2014年に開学した大和大学。JR大阪駅から9分、吹田駅からすぐという抜群のアクセスで、文理合わせて6学部がワンキャンパスに集う総合大学だ。西大和学園で成果をあげた進路指導と学習サポートのノウハウを大学にも踏襲し、2020年に設立した理工学部からは、早くも東大をはじめとする難関国公立大学院への合格者が相次いでいる。大和大学ではなぜ学生がここまで成長できるのか。上村佳永学部長と4人の大学生、2人の卒業生に話を聞いた。

上村 佳永 教授 (理工学部・学部長)

澤坂 茉歩さん (建築学専攻4年→大阪大学大学院進学)
青山 倖奈さん (建築学専攻4年→大阪大学大学院進学)
杉森 椋一さん (電気電子工学専攻*1 4年→京都工芸繊維大学大学院進学)
加仲 康輝さん (機械工学専攻*2 4年→奈良先端科学技術大学院大学進学)
森 湧梧さん (建築学専攻 卒業→筑波大学大学院 修士2年)

羽住 颯太さん (機械工学専攻*2 卒業→大阪公立大学大学院修士2年)

*1 現在は電気電子情報工学専攻/*2 現在は機械システム工学専攻

難関国公立大学院へ合格できる大和大学理工学部4つの特長

--大和大学理工学部の教育にはどのような特長があるのでしょうか。

上村 佳永 教授 (理工学部・学部長)

上村学部長:大和大学の理工学部には4つの大きな特長があります。

 まず1つ目は、複数の専門領域を融合して学べるカリキュラムであること。これまでの理工学部では、専門領域以外の学びを深める機会が少ないことが課題でしたが、新しい価値を生み出すためには幅広い知識と視野が必要です。たとえば、電気自動車の開発にあたっては、機械工学に加えて、電気工学、電子工学、情報工学、数理科学など多方面にわたる知識が求められます。

 そこで、本学の理工学部は、理工学科1学科の下に数理科学、機械システム工学、電気電子情報工学、建築学に加えて、2025年には生物生命科学を新設し、5つの専攻を置くことで幅広く学べる仕組みになっています。

 2つ目は、企業と連携した実学教育を行っていることです。

 経済界との強い絆を活かし、日本を代表する企業と連携しながら、インターンシップはもちろん、各企業から実践的な課題を出してもらい、学生がチームを組んで解決に向けて主体的に取り組むPBL(Project Based Learning)にも力を入れています。また、連携する企業から講師を招き、1年次から政治経済学部と合同で、毎週1回の文理融合型実学講座も実施しており、社会のニーズをしっかりと理解し、文系・理系の枠を超えた広い視野をもつ人材を育成しています。

 そして3つ目の特長は、難関国公立大学大学院への進学支援です。本学はあえて大学院をもたず、学生の希望に沿った大学院への進学をサポートするスタイルを取っています。日本を代表する企業の技術者・研究者のほとんどは、難関国公立大学の大学院出身者で占められています。ですから本学では、学部教育を通じて基礎をしっかりと学んだうえで、難関国公立大学の大学院でさらに専門性を高められるよう、長期的な視野に立って指導しています。

 最後、4つ目として、「学生ファースト」「保護者ファースト」であることも触れておきたい特長です。年間を通じて5回の学生アンケートを実施し、講義の内容や質、施設設備、学生サービス、大学の運営に関することなど、あらゆる観点から学生の意見を把握し、そのニーズに速やかに対応しています。学生、保護者の満足度を最大限に高めるため、改革・改善に取り組む柔軟性とスピード感は、他の大学ではなかなかできない本学ならではの強みだと思っています。

理工学部の大学進学実績
理工学部の就職実績

学生たちが語る大和大学理工学部の魅力

--学生ファーストの手厚い教育によって、幅広い知識と視野を兼ね備えた卒業生は、難関国公立大学の大学院に進学したり、有名企業へ就職したり、それぞれの夢を実現されていますね。今日お集まりの皆さんはなぜ大和大学を選んだのか。まずはその理由と、実際に入学してみて感じる魅力をお聞かせいただけますか。

澤坂さん:私は先生方がきめ細やかにフォローし、学生ひとりひとりに寄り添ってくれる少人数の手厚い環境に魅かれました。実際に入学してみると、大手企業で働いた経験のある先生も多く、社会とのつながりを活かして、自分が学んでいることが何に役立つのか教えてもらえたり、進路について相談に乗ってもらったり、先生と気軽にコミュニケーションができるところが大きな魅力だと感じています。

澤坂 茉歩 (建築学専攻4年→大阪大学大学院進学)

青山さん:私もこの大学が高校のような担任制で、先生との距離が近くて熱心に指導してもらえるところに魅力を感じました。私は建築学専攻ですが、早いうちからコンペや設計競技に参加でき、知識が深まるだけでなく、専門分野を学ぶことへのモチベーションが高まるところも魅力だと思います。

杉森さん:僕は専攻の電気電子工学以外に建築や情報にも興味があったので、大和大学の他の専攻の授業も柔軟に取れるところがいちばんの魅力でした。実際、1年次から、異なる専攻の学生が連携してチームをつくり、それぞれの専門知識や技術を使って社会課題を解決するプランを作成する演習授業もあり、理工学の幅広い知識に加えて、課題を発見する力や解決する力、コミュニケーション力やプレゼン力が身に付いたと思います。

加仲さん:僕は、大和大学から東大の大学院に行った1期生がいたので、「新しい大学だけどここは面白そうだ」と思ったのがきっかけです。入学してみて魅力だと感じるのは、杉森くんが言ったように、専攻を越えた交流がたくさんあるところです。先進的理工学部棟には、異なる5専攻の学生と教員が同じフロアで実験するので、交流も深まって大いに刺激を受けました。最新鋭の設備や高性能の機器が配置されていて、最先端の研究に取り組めます。

加仲 康輝 (機械工学専攻 4年→奈良先端科学技術大学院大学進学)

森さん:僕にとっては1期生になれることが最大の理由でした。4年間、「自分たちがこの大学をつくっていくんだ」という手応えを常に感じていましたね。今は筑波大の大学院にいますが、大和大学では建築サークルを立ちあげ、先輩後輩のネットワークを構築するなど、ゼロからやりたいことを実現できる環境でした。

羽住さん:僕は、大学院への進学サポートが手厚いことへの期待が大きかったです。専攻は機械工学ですが、上村先生や杉森くん、加仲くんが話したように、大和大学では専攻を超えて学ばなければいけない必修科目があって、正直「キツイな」と思うこともありました。でも、大学院に来てから「やっておいてよかった」と思うことが多くて、半ば強制的に学ばせてくれるカリキュラムが将来に生きてくると実感しているところです。
羽住 颯太 (機械工学専攻 卒業→大阪公立大学大学院修士2年)

「西大和流」難関国公立大学院へ合格に導く秘訣は?

--2020年に設立された理工学部から、早くも難関国公立大学の大学院へ卒業生が次々と進学されていますが、具体的にどのようなサポートを行っているのでしょうか。

上村学部長:ほとんどの学生にとって、大学に入学したばかりの頃は、大学院進学のメリットを具体的にイメージするのは難しいでしょう。ですからまずは、「キャリアデザイン」という授業を通じて、修士号を得ると専門職に採用される可能性が高くなるなど、大学院に進学する価値についてあらゆる情報を学生に提供しながら、1~2年の間は、就職か進学かをじっくりと考えてもらいます。

 そして、3年生になる段階でどちらかを選択し、そこからは大学院への進学組と就職組に分かれて、それぞれの進路に向けてしっかりと指導を行っていきます。

 大学院への進学組には、最高水準の研究を行う国公立大学院と協力・連携し、特別講座の実施や共同の基礎研究課題への取組み、卒業研究の実施などを行っています。また、大学院の見学会や大学院生、教授を招いた学内説明会も定期的に開催しています。こうした交流を通じて、学生の学びへのモチベーションは飛躍的に高まります。重要なのは、学生自身が「〇〇大学院の△△研究室で学びたい」という明確な目標設定ができるかどうかです。はっきりと具体的な目標が定まれば、そこへの強い憧れの気持ちが働くので、自然とスイッチが入るのです。

 もちろん、憧れだけでは合格できませんので、西大和学園の進路指導力を発揮し、全国の大学院入試の傾向と対策をすべて把握した上で、習熟度別講座を開いたり、必要なTOEICスコアを獲得できるようサポートしたりと、4年間で難関国公立大学院への進学を目指せる実力も着実に養成しています。

--現在4年生の皆さんも難関国公立大学大学の大学院への進学が決まっていますが、進学を志したきっかけと、どのようなサポートを受けたかを教えてください。

澤坂さん:私自身、大学に入学した当初は「大学院って何?」というレベルで、右も左もわからない状態でしたが、1~2年生の間に大学院の魅力やそこからどんな将来につながっていくのか、多くの人から話を聞く機会がありました。それを受けて、担任の先生にも相談しながら、自分が将来何をしたいかをよく考えました。先生は学生それぞれの個性を把握していて、「君ならこの研究室が良いのでは?」といろいろ紹介して下さったので、「もっと専門を深める挑戦がしたい」と大学院進学を決めました。まさか自分が大阪大学の大学院に合格するなんて、高校生の頃の私からは想像できず、家族も本当にびっくりしているのですが、大学院に提出する研究計画書の添削や面接対策をしてもらうなど、先生方の手厚いサポートのおかげで合格することができました。

青山さん:私が大学院への進学を目指し始めたのは2年生の終わり頃です。きっかけは、先輩が次々と難関国公立大学の大学院に合格しているのを見て、大学受験で合格が叶わなかった国公立大学にもう一度挑戦してみようと思ったことでした。また、大学ではおもに設計を学んでいたのですが、外部講師の講演を聞いてまちづくりにも興味をもち、その知識をもっと深めたいと思ったのも理由のひとつです。

青山 倖奈 (建築学専攻4年→大阪大学大学院進学)

 大学院へは推薦で合格したのですが、進学を希望する大学院の教授とどんな研究がしたいかを話し合い、さまざまなアドバイスをもらいながら、着々と研究計画書などの準備を進めていきました。大学院の入試について予備知識がなくても、大和大学では先生や先輩に相談しやすく、とても助けられました。

杉森さん:僕も専門の授業を受けている中で興味をもった分野があり、もっと深く学びたいと思ったことがきっかけでした。澤坂さんが言ったように、進路相談の際にはいろんな研究室を教えてもらい、ときには先生と一緒に訪問し、進学を希望する研究室の教授を紹介してもらうなど、とてもきめ細やかなサポートを受けられました。

加仲さん:僕の専攻は機械工学ですが、キャリアデザインの授業で、ある大学院の先生から「多様な人材が研究を活性化する」という話を聞いたのがきっかけで、大学院では生物学を学ぶという異分野への挑戦をすることにしました。僕が進学する大学院の教授が大和大学にも講義に来ているので、模擬面接をお願いしたり、小論文の添削をしてもらったりと直接指導してもらえました。

羽住さん:実は僕も大学院では専攻を変えました。大学時代は機械工学専攻で生産工学を学んでいたのですが、情報専攻で生産システムを学ぶ選択をしました。その結果、機械と情報の両方の知識をもっていることが自分の強みになり、就活でも役立ったと思います。大学院に進学するにあたっては、ゼミの先生と相談して志望校を決め、進学先の教授を紹介してもらいました。筆記試験の対策では履修していない専門科目がありましたが、先生方に個別指導で詳しく教えていただき、無事に合格することができました。

森さん:僕は大学院に行く前提で大和大学に入学したのですが、どの大学院も英語は必須なので、1年次からTOEICの対策をはじめ、英語の勉強でもかなりしっかりとサポートしてもらえたと思います。大学院進学にあたっては皆と同じで、所属しているゼミの先生から志望校の大学院生を紹介してもらって、どんな勉強をしたか、面接はどうだったかなどの具体的なアドバイスを受けられました。

森 湧梧 (建築学専攻 卒業→筑波大学大学院 修士2年)

「理系なら大和大学」と選ばれ続けるために

--「理系なら大和大学」と選ばれる大学であり続けるために、理工学部では今後どのようなことに力を入れていきたいですか。

上村学部長:日本は科学技術立国であり、昔も今も世界に伍するための重要な力です。ですから、理系の人材をいかに増やすかが国全体として喫緊の課題だと言えるでしょう。本学理工学部の学生も、科学技術の力で将来日本を背負って立つような人材になってほしいと思っています。そのためには、基礎的な専門知識を大学4年間で着実に築きあげ、大学院に進学してより専門を深めようとする学生を今後もっと増やしていきたいですね。

 目標は6割の学生が難関国公立大学の大学院へ進学することですが、ありがたいことに1期生が頑張ってくれたので、これはけして夢ではありません。

 日本の大学生は他国に比べて勉強時間が圧倒的に少ないことがよく指摘されますが、能力はあるのに頑張るのは大学入試までというのはあまりにもったいない。大学入学後の4年間もさらなる高みに挑戦するというのは、長い人生においてかけがえのない財産になるのではないでしょうか。

--最後に、大和大学理工学部への入学を検討している中高生や保護者に向けてメッセージをお願いします。

澤坂さん:私は大和大学で、自分が何をやりたいのかをじっくりと考え、目標を見つけて、それに向かって頑張れるようになりました。今、中高生の皆さんが将来何をしたいか見つからなくても、大和大学は誰ひとり見捨てずに手厚くサポートしてくれる大学です。

青山さん:私は大学院の入試前は人生で一番勉強しました。同級生も先輩、後輩も高い目標に向かって努力している人が多く、先生方も応援してくれるので、大学入学後も自分自身をさらに成長させたい人にはぜひ入学してきてほしいです。

杉森さん:大和大学は、勉強に打ち込める環境が整っています。僕は高校時代、頑張ったのは高3の1年足らずで不完全燃焼でしたが、大学に入って大学院への進学を決めてからは勉強を継続する力、やり抜く力が身に付いたと思います。

杉森 椋一 (電気電子工学専攻 4年→京都工芸繊維大学大学院進学)

加仲さん:僕も高校の時はあまり勉強に身が入りませんでしたが、大和大学には、たとえばTOEICで目標のスコアを取れば奨励金がもらえるなど、勉強を頑張ってみようと思える動機付けが用意されていて、そのおかげで毎日勉強する習慣が身に付きました。中高時代にやりたいことが見つからなくても、大和大学では自然と学びに向かう姿勢が作られていくので、いつの間にか夢だと思っていた世界に近づいて行けるのだと思います。

森さん:高校生だと進路の詳しい情報を得にくく、将来の目標を決めるのは難しいと感じている人が多いかもしれません。僕も高校時代は全然勉強する意欲が湧かず、目指す大学も見つかりませんでした。でも今、そんなふうに悶々としている人こそ、ぜひ大和大学に来てほしいです。そして、幅広い知識や技術を学び、大学院や企業のさまざまな人と出会い、自分はどんなことに興味があるのかを探ってほしいと思います。

上村学部長:今日学生や卒業生たちが話してくれたように、大和大学は常に教育力に磨きをかけ、手厚い教育力でひとりひとりに寄り添い、学生が社会に出てから真に役立つ力を育てています。ぜひ一度キャンパスに足を運び、教員や学生との交流を通じて、大和大学のことをもっと知っていただけたら嬉しいです。

「理系なら大和大学」上村佳永学部長と4人の大学生、2人の卒業生
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--ありがとうございました。

 18歳の時点で将来何をしたいか、どんな仕事に就きたいか決まっている人はむしろ少数派だろう。大学に入った後、新しい興味が芽生え、違う分野を学びたくなることもあるかもしれない。大和大学理工学部は、そんな学生ひとりひとりの心の揺れにも寄り添い、夢を見つけて挑戦することを熱心に応援してくれる。大和大学理工学部は、その手厚い教育力で、今後も続々と優秀な理系人材を輩出していくだろう。

《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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