河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2025年9月9日、2025年度入試の実技試験実施状況を発表した。実際に受験した先輩たちのアンケートをもとに、入手しにくい実技試験の内容を公開している。
2025年度一般選抜において実技を課した大学のうち、その実施状況について受験生からの報告をまとめたもの。実技試験を課す芸術学部や体育学部、教育学部などを置く、全国の大学を地域別に分けて掲載している。掲載大学は、国公立大が筑波大や東京藝術大、愛知教育大など15大学、私立大は武蔵野美術大、早稲田大など4大学。
筑波大学は芸術専門学群(前期)と体育専門学群(前期)の実技内容を掲載。このうち、芸術専門学群で行われたデッサンは、試験時間120分間で「配布されたモチーフ(銀の折り紙)と手を構成して描きなさい」というものだった。体育専門学群では午前にソフトテニスと午後にバレーボールを実施した。実技内容の詳細のほか、先輩からのアドバイスや感想も掲載している。
早稲田大学は創造理工学部(建築)一般方式において、120分の試験時間で実技試験「空間表現(鉛筆デッサンなど)」を実施した。テーマは「動くものを描きなさい」。受験した先輩からは「たぶん実技で差はつかず、数学理科英語で差がつきます」とのアドバイスが寄せられている。
実技試験の実施状況は2022年度~2025年度の4年分を掲載。掲載内容については、受験生からの報告をもとにしているため、実際の内容と異なる場合もあるという。
Kei-Net「受験対策・勉強法」では、このほか、小論文、総合問題、面接試験などの情報も掲載している。