2025国家公務員総合職「教養区分」出願1,180人増で過去最高

 人事院は2025年9月19日、2025年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の申込状況を公表した。「教養区分」の申込者は5,914人で、前年度比1,180人増と大幅に増加。申込者数は過去最高を更新した。また、女性の申込者数・割合についても過去最高となった。

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2025年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)の申込状況
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 人事院は2025年9月19日、2025年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の申込状況を公表した。「教養区分」の申込者は5,914人で、前年度比1,180人増と大幅に増加。申込者数は過去最高を更新した。また、申込者のうち、女性の申込者数・割合についても過去最高となった。

 国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)は、政策の企画・立案または調査・研究に関する事務をその職務とする係員の採用試験。このうち教養区分では、専攻分野にとらわれない広範な見識を有する学生や外国の大学の卒業者など多様で有為な人材の確保ができるよう、企画立案に係る基礎的な能力の検証を重視し、「総合論文試験」「企画提案試験」を課している。

 毎年春と秋に実施している総合職試験のうち、「教養区分」は秋に実施している。2025年度の教養区分は8月1日~25日まで出願を受け付け、前年度比1,180人増の5,914人が申し込んだ。申込者数の増加率は24.9%と大幅に前年度を上回り、過去最高を更新。また、申込者数のうち女性は2,527人で、こちらも前年度を大幅に上回る590人増加。申込者数全体に占める女性の割合は42.7%となり、申込者数・割合ともに過去最高を更新した。

 人事院によると、総合職試験の申込者数は、近年、春に実施するそのほかの区分で減少傾向にあるものの、秋に実施する「教養区分」では増加傾向にあり、合計するとほぼ横ばいで推移しているという。

 今後、1次試験は10月5日、全国9試験場にて実施。2025年度より、1次試験地の試験場「大阪市」は「東大阪市」内に設けられる。1次試験の合格発表は10月22日。2次試験は11月22日・23日または11月29日・30日のうち、指定された連続する2日間で実施し、最終合格者を12月18日に発表する。

 教養区分の2026年4月の採用予定者数は8月1日現在、内閣府、総務省、公安調査庁、国税庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、原子力規制庁がそれぞれ4名以下の採用を予定している。詳細は、国家公務員試験採用情報NAVIで確認できる。

《畑山望》

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