Z世代の大学選び、偏差値よりも「自分らしさ」重視…SNSで基準変化

 Z世代は大学選びにおいて、ネームバリューや偏差値よりも「自分らしさ」や「大学での人間関係」を重視している傾向にあることが、Z世代向けの企画を手がける「僕と私と」による意識結果で明らかになった。判断材料にはSNSの発信を活用している傾向も見られる。

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Z世代対象「大学選びに関する意識調査」
Z世代対象「大学選びに関する意識調査」 全 4 枚 拡大写真

 Z世代は大学選びにおいて、ネームバリューや偏差値よりも「自分らしさ」や「大学での人間関係」を重視している傾向にあることが、Z世代向けの企画を手がける「僕と私と」による意識結果で明らかになった。判断材料にはSNSの発信を活用している傾向も見られる。

 「大学選び」に関する意識調査は、全国の大学進学を志望するZ世代300名を対象に、2025年7月29日~8月7日にかけてインターネットにて実施した。

 調査結果では、大学選びでもっとも重視しているのが「学部・専攻の内容が自分の興味にあっているか」57.0%という結果に。「偏差値や大学の知名度・ブランド力の高さ」37.3%を上回り、半数以上が“自分軸”を優先する傾向がうかがえる。また、「自宅から通える・立地が良い」44.7%や「学費・生活費が安い」35.7%など、現実的な条件も重視されていた。

 大学の情報を調べるとき「本当はこういうことが知りたい」と思っている情報は何かとの質問では、「自分に似たタイプの学生が多そうか、なじめそうかどうか」30.3%、「授業の雰囲気や教授のキャラクター」28.0%といった、人間関係やキャンパスの空気感に関する回答が上位にあがった。回答を踏まえ「僕と私と」は、Z世代の大学選びが、偏差値や知名度といった従来型の基準から、専攻内容や人間関係、キャンパスの雰囲気を含めた「自分らしく過ごせる環境の選択」にシフトしていると分析している。

 さらに、進学先を考える際の情報源として、6割以上が「高校の先生」と回答したことに加え、「学生生活の雰囲気」や「学びの内容」についてSNSを通じて知り、志望度を高める要因の1つとなっている傾向もみられたという。公式情報では得られない“学生目線のリアルな体験”がSNSには存在しており、Z世代においては、そうした情報が進路を考えるきっかけとなっていることがうかがえる。

 調査の詳細は、「Zview lab.」で公開されており、調査データのフルバージョンを見ることができる。

《吹野准》

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