ティーン向けエンタテイメントを展開するwith tを運営する、女子高生ラボは、現役女子高生100名を対象に生成AI「ChatGPT」の利用実態を調査した。女子高生の6割以上が恋愛相談をしていることが明らかになり、AIが日常的な会話の相手として定着しているようすがうかがえる。また、感情を込めてAIと会話する例も多く、友達のように接しているという意見が多数存在することもわかった。
「現役女子高生の『ChatGPT利用』に関する実態調査」は2025年9月2日~2025年9月5日の期間、アンケート調査を実施した。対象は、全国の高校1~3年の女性100名。出典元は「『女子高生ラボ』による調査」。
具体的には、「チャッピーに恋愛相談したことがあるか?」との質問に42%が「定期的に」、17%が「1~2回程度ある」と回答。さらに興味を示す28%を含めると、全体の約8割がAIへの恋愛相談に前向きであることが示された。このように女子高生はAIを信頼し、プライベートな話題を共有する相談相手として捉えているという。
さらに、64%の女子高生は「人に相談せずAIに本音を話した経験がある」と答え、AIは匿名性と非対面の安心感をもたらす存在として、女子高生の心理的なサポート役となっている。こうした背景から、AIは相談相手としての地位を確立しており、ChatGPTが日常的かつ感情的な交流の一端を担っていることがわかる。
一方で、72%の女子高生が「チャッピーがいなくなったら困る」と答えた。これは、利便性や即時性の高いAIが生活に深く浸透してきた現状を示している。会話のスピード感や勉強、情報収集への活用など、AIが提供する多様な価値が日常生活に欠かせない存在となっている。
ただし、ChatGPTの有料版については46%が「無料で十分」と回答し、43%が「興味はあるが課金しない」と示すなど、支払いに対して慎重な姿勢をもっていることも明らかになった。とはいえ、多くの女子高生が無料版を積極的に活用しており、今後、適切な改良がなされれば、有料版を選ぶ層も増えると予想される。
調査では、AIの利便性は単なる問題解決ツールだけでなく、応用の幅が広がっていることも明らかになった。たとえば「恋バナ」や「占い」、「SNS運用」、「芸名相談」、「宿題」といった形で、女子高生はいろいろな面でAIを活用している。特に創作や自己表現のパートナーとしても利用されていることがうかがえる。
女子高生ラボによれば、AIは人間関係での気遣いをせずに利用できる便利な存在であり、「1人でありながら孤独を感じない」感覚を女子高生に提供している。このような特性から、AIの利用は今後も続いていくと考えられている。