昭和医科大学は、保健医療学部リハビリテーション学科に「言語聴覚療法学専攻」と「視覚機能療法学専攻」の2専攻を2027年4月に新設する。このほか、同学部に「医療技術学科」を新設し、「診療放射線技術学専攻」「臨床工学専攻」「歯科衛生学専攻」の3専攻を開設予定。
この専門領域の新設により、学生の目指す職種がさらに多様化し、幅広い視野と協働力が求められるチーム医療の実践が可能となる。
昭和医科大学は1928年に上條秀介博士が創設した昭和医学専門学校を起源とし、建学の精神「至誠一貫」を掲げ、社会に貢献できる医療人の育成に努めている。医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の4学部を擁し、教育・研究・診療機関の充実を図ってきた。
創立100周年記念事業の一環として、2027年4月に5つの専門領域を新設する。具体的には、保健医療学部リハビリテーション学科に「言語聴覚療法学専攻」と「視覚機能療法学専攻」の2専攻を新たに開設するほか、同学部に「医療技術学科」を新設し、「診療放射線技術学専攻」「臨床工学専攻」「歯科衛生学専攻」の3専攻を開設する予定(設置構想中)。
1年次は山梨県富士吉田市の富士吉田キャンパスで基礎を学び、2年次からは2027年に開設予定の神奈川県川崎市の鷺沼キャンパスで保健医療学部の専門科目を修める。
新設予定の各専攻について、「言語聴覚療法学専攻」は、修業年限4年で、学士(言語聴覚療法学)が取得できる。入学定員は15名で、言語聴覚士国家試験受験資格を取得できる。この専攻では、言葉を「話す・聞く」の困難を持つ人をサポートする専門家を育成する。
「視覚機能療法学専攻」は、修業年限が4年。学士(視覚機能療法学)の学位が取得可能で、入学定員は15名。視能訓練士国家試験受験資格が得られる。この専攻では、視力・視野・色の見え方などの眼科検査を行う専門家を育成する。
「診療放射線技術学専攻」は、修業年限が4年となる。学士(診療放射線技術学)の学位取得が可能で、定員は30名。診療放射線技師国家試験の受験資格を得られる。放射線を使って病気の診断に役立つ検査を行う専門家を育成する。
「臨床工学専攻」は、修業年限4年で、学士(臨床工学)が取得可能。入学定員は30名で、臨床工学技士国家試験の受験資格を取得できる。高度な医療機器を操作し、医療現場を支える専門家を育成する。
「歯科衛生学専攻」は、修業年限が4年。学士(歯科衛生学)を取得でき、入学定員は15名。歯科衛生士国家試験の受験資格が得られる。歯と口の健康を守る専門家を育てるプログラムを提供する。
なお、設置計画は現時点では予定であり、今後変更される可能性がある。詳細は昭和医科大学のWebサイトに随時公開される予定。