山形県教育委員会は2025年10月21日、2027年度(令和9年度)山形県立高等学校入学者選抜の基本方針を公表した。入試は前期(特色)選抜と後期(一般)選抜、連携型入学者選抜の3方式で実施。学力検査や調査書、面接などを総合的に判断して合否を決定する。前期選抜は2027年1月19日または2月2日、後期選抜は3月7日に行われる。
山形県立高等学校では2026年度の入学者選抜より、前期(特色)選抜、後期(一般)選抜の2回受験できる新制度を導入。前期(特色)選抜では、各高校が教育目標や学科の特色に応じて、面接や作文、発表、小論文、実技、口頭試問、学校独自の学力検査の中から1~3種類を組み合わせて実施することができる。連携型中高一貫教育を行う高校では、当該中学校の生徒は前期選抜に出願できない。一方、後期(一般)選抜は調査書情報と学力検査の成績に基づいて行い、国語・社会・数学・理科・英語の5教科を共通問題で一斉に実施する。各教科は50分・100点満点とし、高校長の判断で特定教科の配点比重を変更することができる。
2027年度もこの制度に基づき、同様の流れで選抜が行われる。前期(特色)選抜の検査は、2027年1月19日または2月2日のいずれか1日、各高校が選択した日程で行う。後期(一般)選抜の学力検査は3月7日、追検査は3月12日に実施。合格発表は3月17日に行う予定としている。
参考までに、県内のおもな学校・学科の2026年度選抜における前期(特色)選抜の検査方法をみると、山形東(探究・普通)は個人面接・作文・口頭試問を組み合わせて実施。米沢興譲館(探究・普通)は個人面接と学力検査(総合問題)を、酒田東(探究・普通)は集団面接と学力検査(数英)を、山形南(理数・普通)や山形西(普通)は個人面接を課す。募集人員はおおむね定員の5%程度から50%の範囲で各高校が設定している。一部、山形北(音楽)60%程度、山形中央(体育)80%程度など、専門学科で高く設定している高校もみられる。
2026年度および2027年度の山形県公立高等学校入学者選抜情報は、山形県Webサイトから見ることができる。詳細は、今後発表される実施要項や各校の募集要項で確認のこと。