博愛会は2025年10月28日、2026年4月開学予定の那須短期大学について、文部科学省から設置認可を受けたと発表した。開学する3年制の看護学科では、短期大学士(看護学)の称号とともに、看護師国家資格が取得できる。
那須短期大学は、博愛会が創設する北関東で唯一の看護系短期大学。母体となる那須看護専門学校の教育基盤を受け継ぎ、博愛会が経営するすべての医療・介護施設を実習施設として活用する。入学定員は40人。
キャンパスは、交通の便が良い那須塩原駅前の医療・介護複合施設「メディカルヴィレッジNASU」内に設置される。高度で専門化した医療から地域包括ケアへの対応可能な看護師を育成するカリキュラムを展開し、1年次後期から地域の医療機関・介護施設などの実習を段階的に実施し、看護の臨床判断力と実践力を養う。
那須短期大学の学費総額は392万円。4年制の大学と比べ、学費と就職時の給与差など、3年制短期大学のメリットは多い。また、短期大学士(看護学)の称号が得られるため、学位称号のない専門学校卒に比べて就職に有利としている。
キャンパスを置く複合施設の中には、看護実習の場となる8階建て病院棟が新たに建設され、メディカルツーリズムの拠点となる人間ドック・検診センター、フィットネスジム、老人ホームなどを開設予定。新講堂では、地域に開かれた講演会が企画され、地域住民の交流の場も提供するとしている。

