CKCネットワークは2025年12月13日、7回目となる「出席扱い制度オンライン説明会」をZoomにて開催する。文部科学省の調査で2024年度の不登校児童生徒数が過去最多を更新する中、自宅でのICTなどを活用した学習活動を出席と認める「出席扱い制度」について、内容や利用方法を解説する。参加は無料で、申込みは12月12日まで受け付ける。
文部科学省が2025年10月29日に公表した調査結果によると、2024年度における小・中学校の不登校児童生徒数は、過去最多の35万3,970人にのぼり、2013年度以降増加傾向が続いている。こうした状況の中、自宅でのICTなどを活用した学習活動を指導要録うえで出席扱いとする制度の活用も進んでいる。同制度を活用した児童生徒数は、2019年度の608人から、2021年度には1万1,541人へと大幅に増加し、2024年度には1万3,261人と過去最多を記録した。
しかし、不登校児童生徒数全体に占める制度利用者の割合は、もっとも高かった2021年度でも約4.7%にとどまっている。文部科学省の発表では、不登校の児童生徒のうち6割が制度を認知しておらず、今後、制度の周知に取り組むとしている。家庭での学習が出席として認められることは、生徒の進路選択に大きな影響を与える可能性があるため、制度への理解が求められる。
CKCネットワークが過去に実施した説明会では、参加者から「中学卒業後の進路などで不安があったので参加した。活用について動いてみようと思った」「私の周りにいる不登校のお子さんをお持ちの人にこの制度について教えようと思った」といった声が寄せられた。一方で、「制度を活用するために子供が勉強をしないといけないがちゃんと継続してできるか不安」「学校や地域によって活用できるかどうか違うので私の子どもは活用できるのか心配」など、活用までの具体的な流れやルールに関する不安の声も聞かれたという。
出席扱い制度は、子供の状況や地域、学校によって対応が異なる場合がある。今回開催されるオンライン説明会では、制度の概要や利用方法を解説するほか、後日、無料の個別相談も実施する。ひとりひとりの悩みに個別に寄り添うことを目指すとしている。
◆第7回出席扱い制度オンライン説明会
日時:2025年12月13日(土)11:00~12:00
会場:オンライン(Zoom)
対象:小学生・中学生の保護者、教育関係者など
締切:2025年12月12日(金)
参加費:無料
申込方法:主催者のWebサイトより申し込む

