カピバラが温泉でリラックス「群馬サファリパーク」動物福祉も学ぶ

 群馬サファリパークは、2025年11月中旬から2026年3月ごろまで、冬季限定イベント「カピバラの湯」を開催する。園内の「ふれあいパーク」にて、カピバラが温かいお湯につかりリラックスする姿を観覧できる。同イベントは動物の寒さ対策を兼ねており、冬の風物詩として親しまれている。

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カピバラの湯
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 群馬サファリ・ワールドが運営する群馬サファリパークは、2025年11月中旬から2026年3月ごろまで、冬季限定イベント「カピバラの湯」を開催する。園内の「ふれあいパーク」にて、カピバラが温かいお湯につかりリラックスする姿を観覧できる。同イベントは動物の寒さ対策を兼ねており、冬の風物詩として親しまれている。

 同イベントは、南米の温暖な水辺に生息するカピバラたちが、寒さの厳しい群馬の冬を快適に過ごせるようにという飼育員の思いから始まった取組みである。カピバラは、世界最大のげっ歯類で、水に入って体温を調整したり、排せつを行ったり、敵から身を守ったりするなど、水と共に生きる動物である。この生態に配慮し、群馬サファリパークでは自然環境に近い水辺空間を整備している。

 開催期間中、ふれあいパーク内のカピバラ放飼エリアには木製の浴槽が設置され、毎日午後1時から午後3時ごろまでお湯が満たされる。カピバラたちがお湯の中で気持ちよさそうに過ごすようすは、来園者に癒やしと笑顔を届けている。その愛らしい表情やしぐさは、SNSでも「癒やしの温泉シーン」として話題を集めている。

 群馬サファリパークでは、季節や気候に応じてお湯の温度や水質、入浴時間を管理し、カピバラが自然な行動を発揮できるよう配慮している。「カピバラの湯」は単なる観覧イベントにとどまらず、動物福祉と教育的意義を兼ね備えたプログラムとして位置づけられている。来園者が癒やされると共に、「動物が快適に過ごせる環境とは何か」を考えるきっかけになることも目指している。

 群馬サファリパークは、約100種・1,000頭羽の動物を飼育する本格的なサファリ形式の動物園である。マイカーや園内周遊バスでライオンやゾウなどの野生動物を間近に観察できる「サファリゾーン」のほか、小動物との触れあいが楽しめる「ふれあいパーク」など、多様な体験を通して動物たちとの距離を縮めることができる。同園は、教育・観光・保全を融合した取組みを進めながら、地域の自然や文化に根ざした魅力づくりにも取り組んでいる。

◆カピバラの湯
日時:2025年11月中旬~2026年3月頃 13:00~15:00頃(休園日を除く毎日)
会場:群馬サファリパーク ふれあいパーク内 カピバラ放飼エリア
対象:ふれあいパーク入場者
参加費:ふれあいパークへの入場料200円が別途必要

《風巻塔子》

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