千葉県船橋市に所在するSEiRYO学園が、子供をもつ保護者を対象に「子供の教育環境に関する保護者の意識と選択肢」調査を行った。この調査では、子供の興味や関心を伸ばすことを重視する保護者が多いこと、学校の教育方針に異議を感じる保護者が多くいることがわかった。
調査によると、保護者が日頃関心を寄せる対象として「子供の興味・関心を伸ばすこと」(71.0%)がもっとも多く、ついで「学力や成績」(58.4%)、「人間関係の構築」(52.1%)があげられた。この結果は、保護者が子供たちの内面的な興味を引き出し、クリエイティブな参加を促すことに重きを置いていることを示している。
一方で、保護者の6割が、学校の教育方針や対応に対して違和感を覚えることがあると回答した。そのおもな理由として「子供の個性が理解されていないと感じたとき」(34.8%)や「学校のルールや対応に疑問を感じたとき」(31.4%)が上位にあげられている。また、違和感をもった後の対応として「家族・友人に相談した」(37.3%)が多く、積極的に外部の教育サービスを探す動きも一定の割合で見られた。
さらに、9割の保護者が「子ども自身が見つけた学び」を大切にしており、主体的に学ぶ環境を望む意向を示した。また、「体験や社会とつながる学びができる環境」(49.1%)や、「好きなものを調べたり深掘りしたりできる環境」(59.5%)を求める声が強いことも明らかになった。
今回の調査から、保護者たちが、子供の興味や関心を生かし、多様な学びへのアクセスを促進する環境づくりを最重要視していることが明らかである。

