愛知県は2026年2月17日、県立として新設を進めている「愛知県立高等専門学校」の学科・コース構想と初代校長予定者を発表した。2029年4月の開校を目指す同校は、生産年齢人口の減少やDX・AIの急速な進展など、将来の社会・産業構造変化を見据え、即戦力となる「高度なデジタルものづくり人材」の育成を目的とし、5年一貫教育を展開する予定。設置学科の定員は40名となる。
愛知県立高専は、開校時の学科として「デザイン情報工学科」を設ける構想を明らかにした。多様化する課題やニーズを本質的に捉え、これまでにない解決策を見出す「デザイン力」と、高度な情報技術の活用能力を兼ね備えた人材の育成を目指し、「デザイン情報工学科」という学科名を採用。機械・電気電子技術と情報技術を活用し、さまざまな社会課題やニーズを本質的に捉え、魅力あるサービスや製品を生み出す実践的技術力を身に付ける学科を目指す。1学年の定員は40名で、5学年合計で200名規模となる見込み。
学科には、「ロボティクスコース」と「AI・デジタルコース」の2コースを設置予定。「ロボティクスコース」は、機械・電気電子技術と情報技術を融合させ、ロボットやモビリティの高度な活用法を学ぶ情報融合型コース。「AI・デジタルコース」は、AIやサイバーセキュリティ、データサイエンスなどのより高度な活用法を学ぶ情報特化型コース。いずれのコースでも高度な活用能力に加え、実践的な技術力を身に付けることを目指す。
初代校長予定者には、工学博士で名古屋大学の元副総長でもある水谷法美(みずたにのりみ)氏が就任する予定。水谷氏は名古屋大学大学院工学研究科教授や工学部長などを歴任し、技術者教育の国際的な評価基準にも精通している。2026年4月からは愛知県顧問として設置準備に携わり、専門的な知見に基づき開校に向けた助言や提言を行う予定。
愛知県立高専は、愛知総合工科高等学校の敷地内に併設される見込みで、既存の教育施設を活用しながら運営する方針が示されている。今後、文部科学省の設置認可が必要となるため、開校は最短でも2029年4月となる予定。学科・コース名称や内容については、文部科学省の設置認可により正式に決定するため、変更する場合もあるとしている。

